グラム陽性細菌の概要

執筆者:Larry M. Bush, MD, FACP, Charles E. Schmidt College of Medicine, Florida Atlantic University
レビュー/改訂 2021年 3月 | 修正済み 2022年 9月
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    グラム陽性細菌という分類は、グラム染色と呼ばれる化学的処理の適用後に細菌が何色に染色されるに基づくものです。グラム陽性細菌はこの手法により青く染まります。赤色に染まる細菌は、グラム陰性細菌といいます。グラム陽性細菌とグラム陰性細菌は、その細胞壁の違いから異なる色で染色されます。それらの菌の種類によって、引き起こされる感染症の種類が異なり、効果的な抗菌薬の種類も異なります。

    細菌は基本的な形状によっても分類でき、具体的な形状としては球形(球菌)、棒状(桿菌[かんきん])、らせん状(スピロヘータ)の3つがあります。グラム陽性細菌は球菌または桿菌です。(図「細菌の形状」を参照のこと。)

    グラム陽性細菌の中には病気を引き起こすものもあれば、体の特定の部位(皮膚など)に常在するものもあります。後者の細菌は常在菌叢と呼ばれ、通常は病気を引き起こしません。

    グラム陽性桿菌は、以下のような特定の感染症を引き起こします。

    グラム陽性球菌は、以下のような特定の感染症を引き起こします。

    グラム陽性細菌は抗菌薬への耐性をますます強めています。例えば、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)という細菌は、ペニシリンに関連する抗菌薬のほとんどに耐性をもっています。メチシリンとは、ペニシリン系薬剤の一種です。MRSA株は、一般に医療施設での感染症に関与していますが、医療施設外での感染症(市中感染症)の原因となることもあります。

    細菌の概要も参照のこと。)

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