頭痛とは、頭部のいずれかの部分(頭皮、首の上部、顔面、頭部の中を含む)に生じる痛みのことです。頭痛は医療機関の受診理由として最も多いものの1つです。
頭痛は仕事や日常生活に支障をきたすこともあります。頭痛が頻繁に起こる人もいれば、めったに起こらない人もいます。
頭痛の原因
頭痛は重症化して苦痛になることもありますが、重篤な病気が原因であることは多くありません。頭痛は次の2種類に分けられます。
原発性頭痛:(他の病気によらないもの)
二次性頭痛:(他の病気によるもの)
原発性頭痛には以下のものがあります。
群発頭痛 群発頭痛 群発頭痛は、左右どちらか一方のこめかみまたは眼の周囲に生じる重度の痛みで、比較的短時間(多くは30分から1時間)で消失します。鼻づまりや鼻水、ときにまぶたの垂れ下がり、涙、顔面の紅潮を伴います。群発頭痛は通常1~3カ月間にわたって規則的に起こり、その後は数カ月から数年ほど頭痛のない時期が続きます。... さらに読む やその他の三叉神経・自律神経性頭痛(慢性発作性片側頭痛、持続性片側頭痛、 結膜充血および流涙を伴う短時間持続性片側神経痛様頭痛発作 結膜充血および流涙を伴う短時間持続性片側神経痛様頭痛発作 (SUNCT) 結膜充血および流涙を伴う短時間持続性片側神経痛様頭痛発作(SUNCT:Short-lasting Unilateral Neuralgiform headache with Conjunctival injection and Tearing)は、群発頭痛に似たまれな病気です。通常は、片側の眼の周囲に短時間の発作が頻繁に起こります。... さらに読む [SUNCT]など)
三叉神経・自律神経性頭痛はまれです。
二次性頭痛の原因には、脳、眼、鼻、のど、副鼻腔、歯、あご、耳、または首の病気や、全身の病気(全身性疾患)などがあります。
一般的な原因
頭痛の最も一般的な原因は、以下の2つの原発性頭痛です。
あまり一般的でない原因
より頻度は下がりますが、 群発頭痛 群発頭痛 群発頭痛は、左右どちらか一方のこめかみまたは眼の周囲に生じる重度の痛みで、比較的短時間(多くは30分から1時間)で消失します。鼻づまりや鼻水、ときにまぶたの垂れ下がり、涙、顔面の紅潮を伴います。群発頭痛は通常1~3カ月間にわたって規則的に起こり、その後は数カ月から数年ほど頭痛のない時期が続きます。... さらに読む と呼ばれる原発性頭痛のほか、多くの二次性頭痛(表「 頭痛の主な原因と特徴 頭痛の主な原因と特徴 」を参照)もあります。二次性頭痛の原因疾患の中には重篤なものもあり、 髄膜炎 髄膜炎に関する序 髄膜炎とは、髄膜(脳と脊髄を覆う組織層)とくも膜下腔(髄膜と髄膜の間の空間)の炎症です。 髄膜炎は細菌、ウイルス、または真菌、感染症以外の病気、薬剤などによって引き起こされます。 髄膜炎の症状には、発熱、頭痛、項部硬直(あごを胸につけるのが難しくなる症状)などがありますが、乳児では項部硬直がみられない場合もあり、非常に高齢の人や免疫系を抑... さらに読む 、 脳腫瘍 脳腫瘍の概要 脳腫瘍は脳内で増殖する組織で、がんの場合(悪性)と、がんでない場合(良性)があります。脳内で発生するものと、体の別の部位から脳に転移してきたものとがあります。 症状としては、頭痛、人格の変化(抑うつ、不安、自制がきかなくなるなど)、脱力、異常感覚、平衡感覚の消失、集中力の低下、けいれん発作、協調運動障害などがみられます。... さらに読む 、または脳内部への出血(脳内出血 脳内出血 脳内出血は、脳の中で起こる出血です。 脳内出血は通常、慢性高血圧によって起こります。 多くの場合、最初の症状は重度の頭痛です。 診断は、主に症状と画像検査の結果に基づいて下されます。 治療としては、出血に寄与した可能性のある病態の管理(血圧が非常に高ければ、降圧するなど)のほか、まれに、貯まった血液を手術で除去することがあります。 さらに読む )など、脳に影響を及ぼすものは特に注意が必要です。
発熱によって頭痛が生じることもあり、とりたてて脳に影響を及ぼすものでなくても多くの感染症は発熱を伴うため、同時に頭痛が発生します。例えば、 ライム病 ライム病 ライム病は、ボレリア属(Borrelia)の細菌によって引き起こされ、マダニが媒介する感染症(ダニ媒介性感染症)で、米国でみられるボレリア属細菌は主にライム病ボレリア(Borrelia burgdorferi)、ときにボレリア・マヨニイ(Borrelia... さらに読む 、 ロッキー山紅斑熱 ロッキー山紅斑熱(RMSF) ロッキー山紅斑熱は死に至ることのある リケッチア感染症の一種で、イヌダニや森林ダニが媒介します。感染すると、発疹や頭痛、高熱が生じます。 感染したマダニに咬まれることで感染します。 重度の頭痛、悪寒、極度の疲労感、筋肉痛が起こり、通常はその数日後に発疹がみられます。 最も効果的な予防法は、マダニに咬まれないようにすることです。... さらに読む 、 インフルエンザ インフルエンザ (流感) インフルエンザは、インフルエンザウイルスによる肺と気道の ウイルス感染症です。感染すると、発熱、鼻水、のどの痛み、せき、頭痛、筋肉痛、全身のだるさ(けん怠感)が生じます。 ウイルスは、感染者のせきやくしゃみで飛散した飛沫を吸い込んだり、感染者の鼻の分泌物に直接触れたりすることで感染します。... さらに読む などの感染症があります。
カフェインの摂取をやめたときや、鎮痛薬を長期間使用していた人がその使用をやめたとき(薬物乱用頭痛 薬物乱用頭痛 薬物乱用(反跳)頭痛は、頭痛薬を過量に使用した人が、3カ月以上にわたり月に15日以上頭痛を起こした場合の診断名です。 薬物乱用頭痛は、通常、片頭痛または緊張型頭痛のある人にみられます。 痛みの種類には個人差があります。 薬物乱用頭痛は、頭痛薬の服用頻度と、頭痛の発生頻度に基づいて診断されます。... さらに読む と呼ばれます)にも、頭痛が一般的にみられます。
よく誤解されていますが、一般に眼精疲労や高血圧(極めて血圧が高い場合は除きます)が頭痛の原因になることはありません。
頭痛の評価
医師は以下に重点を置きます。
頭痛に別の原因があるかどうか(すなわち、二次性頭痛であるかどうか)を判定する
重篤な病気による頭痛を示唆する症状がないかを確認する
ほかに原因が特定されなければ、どの種類の原発性頭痛であるかを特定することに重点を移します。
警戒すべき徴候
頭痛がみられる場合は、以下の症状に注意が必要です。
感覚または視覚の変化、突然の筋力低下、協調運動障害、けいれん発作、発話困難や話を理解することの困難、眠気や錯乱などの意識レベルの変化(脳疾患を示唆する)
発熱と項部硬直(あごを胸につけようとすると痛みが生じ、ときにあごを胸につけることができない)
突然の激しい頭痛(雷鳴頭痛)
こめかみの圧痛(髪をとかす際など)またはかむときのあごの痛み
免疫系を抑制する薬 免疫不全を引き起こす可能性がある主な薬剤 (免疫抑制薬)の使用
全身に影響が現れる症状(発熱や体重減少など)
進行性に(頻度または重症度が)悪化する頭痛
眼が赤くなり、光の周りに虹のような輪が見える(光輪視)
極度の高血圧
50歳を過ぎてから始まった頭痛
受診のタイミング
警戒すべき徴候がみられる人は、直ちに医師の診察を受ける必要があります。警戒すべき徴候がみられる場合は、頭痛の原因が以下のような重篤な病気である可能性が疑われます。
発熱と項部硬直を伴う重度の頭痛:生命を脅かす感染症である 髄膜炎 髄膜炎に関する序 髄膜炎とは、髄膜(脳と脊髄を覆う組織層)とくも膜下腔(髄膜と髄膜の間の空間)の炎症です。 髄膜炎は細菌、ウイルス、または真菌、感染症以外の病気、薬剤などによって引き起こされます。 髄膜炎の症状には、発熱、頭痛、項部硬直(あごを胸につけるのが難しくなる症状)などがありますが、乳児では項部硬直がみられない場合もあり、非常に高齢の人や免疫系を抑... さらに読む (脳と脊髄を覆う組織の層と層の間を満たす体液の感染症)(髄膜炎)
がんがある人または免疫機能が(病気または薬剤により)低下している人の頭痛:髄膜炎または脳に広がったがん
上記の症状がみられない人で、それまでに経験したことがない頭痛が生じた場合、または普段の頭痛が異常に強くなった場合は、主治医に電話で相談してください。医師は、ほかにみられる症状に応じて、診察を受けに来るように助言します。
医師が行うこと
医師はまず、症状と病歴について質問します。次に身体診察を行います。病歴聴取と身体診察で得られた情報から、多くの場合、痛みの原因と必要になる検査を推測することができます(表「 頭痛の主な原因と特徴 頭痛の主な原因と特徴 」を参照)。
医師は以下のような頭痛の特徴について質問します。
どのくらいの頻度で起こるか
どのくらい続くか
どこが痛むか
痛みの強さはどれくらいか
どのような痛みか(例えば、ズキズキする、鈍い、ナイフで刺されたような)
頭痛に伴ってほかの症状がみられるか
突然起きた頭痛がどれくらいの時間で最大強度に達するか
何が頭痛の引き金になるか、どうすると頭痛がひどくなるか、どうすると頭痛が軽くなるか
そのほかに次のようなことも質問されます。
今までに頭痛はあったか
再発した頭痛かどうか、もしそうなら、最初に始まったのはいつで、どのくらいの頻度で起きているか
現在の頭痛はこれまでの頭痛と同じか異なるか
医師は頭痛の危険因子についても質問します。具体的には以下のものがあります。
特定の薬剤を使用しているかどうか、またはその使用をやめたかどうか
頭痛の原因になりうる病気があるかどうか
家族に重度の頭痛がある人がいるかどうか
最近頭部に外傷を負ったかどうか
最近、腰椎穿刺を受けたことがあるかどうか
受診する前に上記の質問にどのように答えるか考えて、それを書き留めておくのもよいでしょう。ときには医師から、頭痛に関連する質問の大半を網羅した質問票に回答するよう指示されることがあります。受診前に質問票に回答してから、それを診察に持っていく場合もあります。それらの情報を書き出しておくことで、時間を節約でき、評価の参考にもなります。
全身の身体診察も行います。身体診察では、頭頸部のほか、脳、脊髄、神経の機能(神経学的診察 神経学的診察 神経の病気が疑われる場合、医師は身体診察を行って、すべての器官系の評価を行いますが、特に神経系に重点が置かれます。神経系の診察(神経学的診察)では、以下の要素が評価されます。 精神状態 脳神経 運動神経 感覚神経 さらに読む )に重点が置かれます。ときに 眼の診察 眼の検査 眼に何らかの症状が出た場合は、医師の診察を受けるべきです。 しかし、眼の病気の中には、初期段階では症状がほとんどまたはまったくないものもあります。したがって、症状がなくても、眼科医やオプトメトリストによる定期的な検査を1~2年に1回程度(眼の状態によってはもう少し頻繁に)受けるべきです。眼科医とは、眼の病気の評価と(手術を含む)治療を専門... さらに読む を行うこともあります。
検査
ほとんどの場合、検査の必要はありませんが、重篤な病気が疑われる場合は検査を行います。特定の病気が疑われる場合は、できる限り早く検査を行います。それ以外の場合は、1~数日以内に検査を行います。
以下がみられる場合は、MRI検査やMRアンギオグラフィー検査(血管の詳細な画像が撮影できる)、またはMRIが利用できないか禁忌がある場合には、CT検査をできるだけ早く行います。
雷鳴頭痛
意識レベルの変化(眠気や錯乱など)
発熱と項部硬直(あごを胸につけようとすると痛みが生じ、ときにあごを胸につけることができない)
脳疾患を示唆する症状(感覚または視覚の変化[複視を含む]、突然の筋力低下、協調運動障害、けいれん発作、発話困難や話を理解することの困難など)
極度の高血圧
頭痛や意識消失を引き起こす頭部外傷
雷鳴頭痛がみられる場合は、 MRアンギオグラフィー検査 MRアンギオグラフィー検査(MRA) MRI検査は、強い磁場と非常に周波数の高い電磁波を用いて極めて詳細な画像を描き出す検査です。X線を使用しないため、通常はとても安全です。( 画像検査の概要も参照のこと。) 患者が横になった可動式の台が装置の中を移動し、筒状の撮影装置の中に収まります。装置の内部は狭くなっていて、強い磁場が発生します。通常、体内の組織に含まれる陽子(原子の一... さらに読む を直ちに行います。
以下の状態がみられる場合は、およそ1日以内にMRI検査を行います。
がん
免疫機能が(エイズなどの病気または薬剤により)低下している
以下のような特徴がみられる人には、数日以内にMRI検査またはCT検査(MRI検査が利用できないか禁忌の場合)を行います。
50歳を過ぎてから始まった頭痛
体重減少
複視
新たに発生した頭痛で、朝目覚めたときに悪化する、または痛みで目が覚めてしまう
慢性的な頭痛の頻度、持続時間、または強度が高まっている
以下の場合は 腰椎穿刺 腰椎穿刺 病歴聴取と 神経学的診察によって推定された診断を確定するために、検査が必要になることがあります。 脳波検査は、脳の電気的な活動を波形として計測して、紙に印刷したりコンピュータに記録したりする検査法で、痛みを伴わずに容易に行えます。脳波検査は以下の特定に役立つ可能性があります。 けいれん性疾患... さらに読む を行います。
急性の 髄膜炎 急性細菌性髄膜炎 急性細菌性髄膜炎とは、急速に進行する髄膜(脳と脊髄を覆う組織層)とくも膜下腔(髄膜と髄膜の間の空間)の炎症のうち、細菌が原因であるものをいいます。 年長の小児や成人では、あごを胸につけるのが難しくなる症状(項部硬直といいます)が現れ、また通常は発熱や頭痛もみられます。 乳児では、項部硬直がみられないことがあり、体調が悪そうに見えたり、体温... さらに読む または 脳炎 脳炎 脳炎とは、ウイルスが脳に直接感染して起こることもあれば、ウイルスやワクチン、その他の物質が炎症を誘発して起こることもあります。炎症が脊髄に波及することもあり、その場合は脳脊髄炎と呼ばれます。 発熱、頭痛、けいれん発作が起こることがあり、眠気、しびれ、錯乱をきたすこともあります。... さらに読む (脳の感染症)が疑われる場合
CT検査、MRI検査、またはその他の画像検査で異常がみられない場合も含めて、雷鳴頭痛(くも膜下出血 くも膜下出血(SAH) くも膜下出血は、脳を覆っている組織(髄膜)の内側層(軟膜)と中間層(くも膜)との間にあるすき間(くも膜下腔)への出血です。 最も多い原因は、動脈のこぶ(動脈瘤)の破裂です。 通常、動脈が破裂すると、突然の激しい頭痛が起こり、その後にしばしば短時間意識を失います。 診断を確定するためにCT検査またはMRI検査のほか、ときに腰椎穿刺と血管造影... さらに読む を示唆します)がある
免疫機能が低下している場合
頭痛が悪化していて、医師が 特発性頭蓋内圧亢進症 特発性頭蓋内圧亢進症 特発性頭蓋内圧亢進症は、頭蓋骨内部の圧力(頭蓋内圧)の上昇を特徴とします。この病気の誘因は不明です。 頭痛が毎日のように起こり、ときに吐き気、かすみ目、複視を伴います。頭の中で雑音(耳鳴り)が聞こえることもあります。 頭蓋内圧が上昇する原因がほかにないかを調べるため、頭部の画像検査と腰椎穿刺を行います。... さらに読む または 慢性髄膜炎 亜急性および慢性髄膜炎 亜急性慢性髄膜炎は、髄膜(脳と脊髄を覆う組織層)とくも膜下腔(髄膜と髄膜の間の空間)に数日から数週間で炎症が起きる病気です。慢性髄膜炎は、緩やかに進行する髄膜炎が4週間以上にわたり続く場合です。 炎症を引き起こす多くの感染症や病気が、慢性髄膜炎の原因になる可能性があります。 免疫機能が低下していると、慢性髄膜炎のリスクが高まります。... さらに読む を疑っている
通常、頭蓋内の圧力(頭蓋内圧)が腫瘍、膿瘍、血腫などによって上昇していると考えられる場合には、腰椎穿刺の前にCTまたはMRI検査を行います。頭蓋内圧が上昇していると、腰椎穿刺は危険である可能性があります。頭蓋内圧が上昇した状態で髄液が排出されると、脳の一部が突然下に移動することがあるためです。脳の各部分を仕切っている組織にあいた小さな穴から脳の一部が押し出されると、 脳ヘルニア ヘルニア:脳の圧迫 と呼ばれる生命を脅かす状態に陥ります。
その他の検査も、診察の結果や疑われる原因に応じて、数時間から数日以内に行われます。
頭痛の治療
頭痛の治療法は頭痛の原因によって異なります。
緊張型頭痛または軽いウイルス感染症に伴う頭痛である場合、痛みを和らげるためにアセトアミノフェンまたは 非ステロイド系抗炎症薬 非ステロイド系抗炎症薬 痛み止め(鎮痛薬)は、痛みの治療に使用される主な薬剤です。医師が痛み止めを選択する際には、痛みの種類および持続期間と、それぞれの痛み止めで予想されるベネフィットとリスクを考慮します。ほとんどの痛み止めは侵害受容性疼痛(損傷による痛み)に対しては効果がありますが、 神経障害性疼痛(神経、脊髄、脳の損傷や機能障害による痛み)に対してはあまり効... さらに読む (NSAID)を使用できます。
高齢者での重要事項
50歳以降に頭痛が始まった場合、何らかの反証がない限り、医師は通常、別の病気が原因で頭痛が生じていると考えます。巨細胞性動脈炎、脳腫瘍、硬膜下血腫(転倒などによる)など、頭痛の原因になる多くの病気は、高齢者でより多くみられます。
高齢者における頭痛の治療には限界があります。高齢者では、片頭痛や群発頭痛の治療薬(トリプタン系薬剤やジヒドロエルゴタミン―表「 片頭痛の治療に用いられる主な薬剤 片頭痛の治療に用いられる薬剤 」を参照)を使用できない病気がある可能性が高くなります。そのような病気としては、狭心症、冠動脈疾患、コントロール不良の高血圧などがあります。
また、眠気を催す頭痛薬を使用する必要がある高齢者では、注意深いモニタリングが必要です。
要点
頭痛の原因が重篤な病気であることは少なく、特に若い人に発生する場合、長期間同じ性質の頭痛が続く場合、診察の結果が正常な場合は、心配する必要はほとんどありません。
大半の頭痛に検査は不要です。
医師は通常、病歴、症状、身体診察の結果に基づいて頭痛の種類や原因を判定できます。
重篤な病気(脳出血や中枢神経系の感染症など)が原因であることが疑われる場合、通常はMRI検査を(たいていの場合は直ちに)行います。
髄膜炎、脳炎、またはくも膜下出血が疑われる場合は、頭蓋内の圧力を上昇させる異常を除外するために、通常はCT検査やMRI検査を行った後に腰椎穿刺を行います。