心臓電気生理検査は、心拍リズムや電気伝導の深刻な異常を評価するために行われます(不整脈の概要 不整脈の概要 不整脈とは、一連の心拍が不規則、速すぎる(頻脈)、遅すぎる(徐脈)、あるいは心臓内で電気刺激が異常な経路で伝わるなど、心拍リズムの異常のことをいいます。 不整脈の最も一般的な原因は心臓の病気(心疾患)です。 自分で心拍リズムの異常に気づくこともありますが、ほとんどの人は、脱力感や失神などの症状が起きるまで不整脈を自覚しません。... さらに読む を参照)。
不整脈があることがすでに分かっているか、強く疑われる場合、医師は検査時に意図的に不整脈を誘発し、特定の薬剤で障害が治まるかどうかや、心臓内の異常な電気伝導を除去する手術が助けになるかどうかを判断します。必要であれば、心臓に短い電気ショックを与え(カルディオバージョン カルディオバージョン/除細動 不整脈には多くの原因があります。不整脈の中には、無害で治療の必要がないものもあります。不整脈はときに自然に治まる場合もあれば、飲酒、カフェイン(飲料や食品に含まれています)摂取、喫煙を控えるなど、生活習慣を変えることで治まる場合もあります。一方で、危険な不整脈や治療を必要とするほど煩わしい不整脈もあります。カルディオバージョン/除細動は治療法の1つです。それ以外の不整脈に対する治療法としては、... さらに読む )、速やかに正常なリズムに回復させることができます。心臓電気生理検査は侵襲的な検査で、麻酔も必要ですが、非常に安全な検査法で、検査による死亡リスクは5000人に1人です。検査にかかる時間は通常は1~2時間です。
心臓電気生理検査の方法
この検査は病院で行われます。局所麻酔薬を注射した後、鼠径部、腕、または首の静脈に針を刺し、先端に小さな電極の付いたカテーテルを挿入します。カテーテルの位置をX線透視検査(連続的なX線検査)で確認しながら、主要な血管を通して心腔内まで挿入します。このカテーテルによって心臓内部から心電図を記録し、電気伝導経路の正確な位置を特定することができます。
この検査中に 高周波アブレーション 心臓の異常組織を破壊する処置(アブレーション) 不整脈には多くの原因があります。不整脈の中には、無害で治療の必要がないものもあります。不整脈はときに自然に治まる場合もあれば、飲酒、カフェイン(飲料や食品に含まれています)摂取、喫煙を控えるなど、生活習慣を変えることで治まる場合もあります。一方で、危険な不整脈や治療を必要とするほど煩わしい不整脈もあります。アブレーションは治療法の1つです。不整脈に対するその他の治療法としては、... さらに読む が行われることがあり、この治療では、高周波によって発生させた熱を利用して、心臓内で異常な電気刺激を伝えている経路を破壊することにより、継続的な薬物療法を行うことなく、以後の不整脈を予防することができます。
冷凍アブレーションは、高周波アブレーションと似ていますが、異常な電気回路を破壊するのに熱ではなく冷凍という手段を用いるところが異なります。