ティルト試験は通常、原因不明の 失神 失神 ふらつき(失神寸前の状態)とは、気を失いそうな感覚のことです。 失神(気絶)は、突然生じる短時間の意識の消失で、地面に倒れたり椅子の上で崩れ落ちたりした後、意識が回復します。失神した人は動きのない、ぐったりとした状態になるほか、脚と腕が冷たくなったり、脈が弱くなったり、呼吸が浅くなったりすることがあります。 失神前にふらつきやめまいを感じる人もいます。また、吐き気、発汗、かすみ目または視野狭窄、唇や指先のピリピリ感、胸痛、動悸が起こる人... さらに読む を起こした人で、かつ 大動脈弁狭窄症 大動脈弁狭窄症 大動脈弁狭窄症は、大動脈弁の開口部が狭くなり、左心室から大動脈への血流が妨害(閉塞)されている状態です。 70歳未満の人で最も一般的な原因は、弁に影響を及ぼす先天異常です。 70歳以上の人で最も一般的な原因は、弁尖の肥厚(大動脈弁硬化症)です。 胸の圧迫感、息切れ、失神が起こることがあります。 大動脈弁狭窄症の診断は通常、聴診器で確認される特徴的な心雑音と心エコー検査の結果に基づいて下されます。 さらに読む などの構造的な心疾患のない人に勧められます。
ティルト試験の方法
一般的に、モーターの付いた検査台に体を固定し、15分間体を横たえます。その後台を傾け、45分間にわたって、頭を60~80度起こした状態にし、気絶しそうな感覚がしたり、血圧や心拍数が低下したりしないか調べます。血圧が低下しない場合は、心拍数を毎分20回速めるのに十分な量のイソプロテレノール(isoproterenol、心臓を刺激する薬剤)を静脈に注射し、再度検査を行います。