大腸は以下の部分で構成されています。
盲腸と上行結腸(右側)
横行結腸
下行結腸(左側)
S状結腸(直腸と接続している部分)
(消化器系の概要 消化器系の概要 消化器系は口から肛門まで続く器官で、食物を摂取する、摂取した食物を栄養素に分解する(消化)、栄養素を血液中に吸収する、消化しにくい残りの部分を体から排泄するという働きをしています。消化器は以下の部分から構成されています。 口 のどと食道 胃 小腸 さらに読む も参照のこと。)
盲腸は、上行結腸の始まりの部分にある、小腸と大腸がつながる場所です。盲腸からは虫垂が突き出ていて、虫垂は指のような形をした小さな管状の部分で、特に機能は知られていません。大腸は粘液を分泌し、便から水分を吸収する役割の大半を果たしています。
大腸の位置
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腸の内容物は大腸に到達した時点では液状ですが、正常な場合は便として直腸に到達するときには固体になっています。
大腸にはたくさんの細菌が生息していて、腸の内容物のいくつかの成分を分解することができ、それにより ガス ガス 正常な状態でもガスは消化器系内に存在し、これらは口から排出されたり(げっぷ)、肛門から排出されたり(放屁)します。 ガスが関連する症状には主に以下の3つがあります。 過度のげっぷ(おくび) 腹部膨満(膨隆) 過度の放屁(口語では「おなら」) さらに読む を発生させます。大腸の細菌はまた、血液凝固に重要な役割を果たす ビタミンK ビタミンK欠乏症 ビタミンK欠乏症は乳児、特に母乳で育てられている乳児に最も多くみられます。この欠乏症は出血を引き起こすことがあるため、すべての新生児にビタミンKの注射を投与するべきです。 主な症状は出血で、新生児では生命を脅かすことがあります。 血液が凝固する速さを確認する血液検査によって診断を確定できます。 すべての新生児にビタミンKの注射を投与するべきです。 ビタミンK欠乏症は、ビタミンKのサプリメントの経口投与または皮下注射で改善できます。 さらに読む など、いくつかの重要な物質を作り出します。こうした細菌は 常在菌叢 常在菌叢 健康な人は、皮膚、鼻、口、のど、大腸、腟など、体の非無菌状態の部位に生息している(コロニーを作っている)微生物の大半とうまく共存しています。常に体内の決まった部位に集団で存在している微生物を「常在菌叢(じょうざいきんそう)」と呼びます。常在菌叢にいる細菌の数は、人の体を構成するすべての細胞の数の10倍に上ります。人体には数時間から数週間しかとどまらず、持続的に定着はしない微生物もいて、それらは一過性の細菌と呼ばれます。... さらに読む (じょうざいきんそう)と呼ばれ、健康な腸の機能を維持するのに不可欠なもので、一部の病気や抗菌薬のせいで大腸内での細菌の種類のバランスが崩れることがあります。