結膜下出血は、 結膜 結膜と強膜の病気の概要 結膜とは、まぶたの裏側から折り返して強膜(眼を覆う白く丈夫な線維の層)を覆い、角膜(虹彩と瞳孔の前にある透明な層)の縁まで続いている膜です( 眼の構造と機能を参照)。結膜は小さい異物や感染症の原因となる微生物が眼の中に入るのを防ぐとともに、涙液の層を維持して眼を守っています。 最も一般的な結膜の病気は、炎症(結膜炎)です。炎症の原因は、以... さらに読む (まぶたの裏側と眼の前面を覆う膜)の下に少量の血液がたまることです。白眼部分の全体が真っ赤になることもあれば、一部のみが赤くなることもあります。血液は、眼の表面にある細い血管から出たもので、眼の中から出たものではありません。血液は角膜(虹彩と瞳孔の前にある透明な層)にかかったり眼の内部に入ったりするわけではないため、視力に影響はありません。
通常、結膜下出血は、眼の軽いけが、いきむ、物を持ち上げる、押す、前かがみになるなどのほか、嘔吐(おうと)、くしゃみ、せき、やさしくまたは激しく眼をこするなどの動作によって発生します。まれに、自然に発生することもあります。結膜下出血を見たときは驚くかももしれませんが、ほとんどの場合は無害です。
眼の内部の構造
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結膜下出血は、自然に(通常2週間以内)に消失します。治療は効果がなく、また治療をする必要もありません。結膜下出血は、しばしば 眼の周囲のあざ 眼の周囲のあざ(Black Eye) 眼の鈍的外傷を受けてから最初の24時間は、血液がまぶたと眼の周囲の皮膚に漏れ出し、あざ(打撲傷)と腫れができることがあります。 ( 眼のけがの概要も参照のこと。) 通常、1~2日後に血液は眼の底の方へ向かい、このため、下まぶたの直下が腫れ、変色します。通常、眼の周囲のあざ自体は視力に影響を与えませんが、それに伴う他の眼外傷は深刻なものである場合があります。 この写真には、眼の周囲にあざ(black... さらに読む を伴います。