汗は皮膚の中にある汗腺で作られ、導管を通って皮膚の表面に排出されます。
皮膚組織をみる
皮膚には3つの層があります。皮膚の下には神経、神経終末、腺、毛包、血管があります。汗は真皮の中にある腺で作られ、導管を通って皮膚の表面に排出されます。 |
汗は皮膚を濡らして蒸発することで、体温を低く保つのに役立っています。そのため、正常な状態では、暑いときほど、より多く汗をかきます。また、緊張しているときや、ストレスにさらされたとき、病気で熱が出たときにも、人は汗をかきます。
汗の主成分は水ですが、塩分(ほとんどは塩化ナトリウム)とその他の化学物質も含まれています。汗を大量にかいたときは、失われた塩類と水分を補給する必要があります。
汗の病気としては以下のものがあります。
汗の出る量が変化する(乏汗症 発汗の減少 汗の量が過度に少ない人がいます(この状態を乏汗症といいます)。 ( 汗の病気に関する序も参照のこと。) 通常、発汗が減少するのは体の特定の部位に限られます。原因としては、皮膚の損傷(外傷、放射線照射、感染症[ハンセン病など]、炎症など)や結合組織疾患( 全身性強皮症、 全身性エリテマトーデス、... さらに読む [汗の量が減少する]と 多汗症 大量発汗 大量発汗(多汗症)がみられる人は多量の汗をかき、なかにはほぼ常に汗をかき続ける人もいます。 大量発汗には通常、明らかな原因はありませんが、ときに感染症、代謝異常、またはがんが原因で起こります。 皮膚が常に濡れていると、赤くなって炎症を起こしたり、青白くなって、しわがより、ひび割れてきたりし、悪臭がすることもあります。... さらに読む [大量に汗が出る])