体内のフッ素(F)のほとんどは骨と歯に含まれる。イオン型のフッ素(フッ化物)は自然界に広く分布する。フッ素の主な摂取源はフッ素濃度調整飲料水である。
フッ素欠乏症は齲歯および場合によっては骨粗鬆症につながることがある。1ppm未満(理想濃度)を含む水のフッ素濃度調整により齲歯の発生率が低下する。小児の飲料水がフッ素濃度調整したものでない場合,経口のフッ素サプリメントを処方してもよい。
(ミネラル欠乏症および中毒の概要 ミネラルの概要 ヒトには6種類の多量ミネラル(マクロミネラル)がグラム単位で必要である。 4種類の 陽イオン:ナトリウム,カリウム,カルシウム,およびマグネシウム 付随する2種類の 陰イオン:塩化物イオンとリン 1日当たりの必要量は0.3~2.0gである。骨,筋肉,心臓,および脳の機能が,これらの多量ミネラルに依存している。... さらに読む も参照のこと。)