乗り物酔いとはどのようなものですか?
乗り物酔いとは、動いていたり動いているものを見ていたりするときに、めまいがしたり吐き気がしたりすることです。
乗り物酔いはよくみられる問題です。
吐き気とめまいがして、嘔吐することもあります。
動きが止まれば、ゆっくりとよくなり始めます。
乗り物酔いが重ければ、医師はあなたに薬を出すことがあります。
乗り物酔いの原因は何ですか?
しけた海で船に乗ったりすると、ほぼすべての人が乗り物酔いになります。船で乗り物酔いになると、それは船酔いと呼ばれます。車や飛行機に乗っているときに、乗り物酔いをする人もいます。乗り物が急に曲がる回数が多いと、乗り物酔いが起こりやすくなります。たとえば、旅客機では乗り物酔いにならない人が、曲乗りの飛行機に乗ると気持ち悪くなることがあります。
動いていないときに乗り物酔いになることもあります。たとえば、コンピュータゲームをしたり、3D映画のアクションシーンを見たりすると、乗り物酔いをすることがあります。
乗り物酔いにはどのような症状がありますか?
乗り物酔いのおもな症状には次のものがあります:
吐き気
吐き気がとてもひどくなることもあります。ほとんどの人はみじめな気持ちになります。嘔吐することも多いです。たとえ嘔吐したとしても、吐き気はなくなりません。
ほかに次のような症状がみられることがあります:
めまい
冷汗
口の中につばがたくさん出る
乗り物酔いが始まると、ふつうは動きが止まるまでそれがよくなり始めることはありません。ただ、長い船旅の場合、ほとんどの人は船に乗っていることに慣れると最初の何日かでよくなりますが、数日のあいだ船酔いを感じる人もいます。船や飛行機でしばらくの間働いた後では、乗り物酔いが起こることはほとんどありません。
医師は乗り物酔いをどのように予防し、治療しますか?
医師は、乗り物酔いの予防と治療のために同じことをすすめます。乗り物酔いは、治療するよりも予防する方が簡単です。
乗り物酔いを予防し、軽い乗り物酔いを治すのに、次のことが役立ちます:
前方を見て、遠くにあるものに視点を固定し続ける
できるだけ頭と体を動かさない
車の前部座席、船の真ん中で水面と同じ高さにある座席、飛行機の翼のあたりの座席など、動きをほとんど感じない場所に座る
脂肪が少なく、さっぱりとした食事を少量とる
新鮮な空気を吸う
乗り物が動いている間は本などを読まない
乗り物に乗る前にタバコを吸ったりお酒を飲んだりしない
あなたがひどい乗り物酔いになる場合は、旅行の前に医師が薬を出すことがあります。乗り物酔いが始まったあとも、医師は同じ薬を使用します。薬にはいくつかの種類があり、耳の後ろに貼るパッチ剤もあります。ほとんどの薬は処方せんがなくても買うことができます。乗り物酔いの薬には次のものがあります:
ジメンヒドリナート(Dramamine®)
ジフェンヒドラミン(Benadryl®)
メクリジン
パッチ剤には処方せんが必要です。たくさん嘔吐をしている場合は、医師が吐き気を抑えるための薬を処方することがあります。
時間がたつにつれて、乗り物酔いになることが少なくなるかもしれません。長い旅では体が慣れることがあります。