緑内障とはどのような病気ですか?
緑内障は、視力障害を引き起こす目の病気です。ふつうは、眼球の中の余分な液体による圧力が目の神経(視神経)にダメージを与えることで起こります。
視力障害はふつう、ゆっくりと起こるため、あなたはすぐに気づかないことがあります。
緑内障は時間がたつにつれて悪くなります。
緑内障は治療しないと視力障害が長く続き、失明することがあります。
特別な目薬(医師から処方された)で目の中の圧力を下げることができます。
緑内障を早いうちに見つけて、視力障害の予防に役立てるために、1~2年毎に目のすみずみまで診察を受けましょう。
もしあなたに緑内障がある場合は、医師はあなたの目の中の圧力をたびたび調べる必要があります。
緑内障の原因は何ですか?
目は液体で満たされています。その液体は目を正しい形に保つのに役立ちます。液体は常につくられていて、そして、排出されます。きちんと動いていれば、このシステムはちょうど水道のじゃ口とシンクのはい水口のように働きます。液体がつくられる量と出ていく量のバランス(つまり、じゃ口の開きと、はい水口からきちんと液体が出ていく量のバランスが保たれること)によって、液体が自由に流れ、目の中の圧力が上がらないようにしています。
緑内障は、目の中に液体がたまり、目の中の圧力が上がると起こります。
ふつうなら液体が出ていく通り道が何かでじゃまされるため、液体がたまります。では、何が液体が出ていく通り道をじゃましているのでしょうか?
多くの場合、原因は分かりません。
一部の人では、感染症や腫瘍など、目の別の病気によって液体が出ていくのがじゃまされます。
緑内障はどの年齢でも起こりますが、年をとるにつれてはるかに多くなります。
緑内障の危険が最も高い人は、次のような人です:
家族に緑内障の人がいる(またはいた)
視力障害がある(近くや遠くのものを見るのが難しくなる)
コルチコステロイドという薬を長い間使っている
目のけがまたは手術をしたことがある
緑内障にはどのような症状がありますか?
症状はふつう、数カ月から数年かけてゆっくりと現れます:
片方または両方の目に盲点(ところどころ見えない部分)が現れる
盲点はふつう、最初は両側に、その後は真ん中に現れる
場合によっては、目の赤みや不快感、かすみ目、頭痛
視力障害はとてもゆっくりと起こるため、かなりの視野が失われるまであなたは気づかないかもしれません。
症状が突然現れることもあります。突然に緑内障の発作が現れた場合は、医学的な緊急事態かもしれません。あなたには次のことが起こる可能性があります:
激しい目の痛みと頭痛
目が突然赤くなる、かすみ目、視力障害
吐きたくなるような感じ
ライトの周りに虹色の円が見える
医師はどのようにして、私が緑内障かどうかを判断しますか?
医師は、あなたの目のすみずみまで診察します。医師は、目の中の圧力の検査や、盲点の検査をしたり、目の内側を調べて視神経にダメージが起こっているサインがないか確認したりします。
医師は緑内障をどのように治療しますか?
医師はあなたに目の中の圧力を下げるための薬(ふつうは目薬)を与えます。医師が手術をすすめることもあります。
あなたは失った視力を取り戻すことはできませんが、目の中の圧力をコントロールすれば、それ以上の視力障害を防げるかもしれません。一生、緑内障の治療を毎日する必要があり、もし手術を受けたとしても、その必要があります。
あなたの目の中の圧力がよいレベルに保たれていることを眼科医がたびたび確認する必要があります。もし保たれていない場合は、医師はあなたが使っている薬の種類を変える必要がある場合があります。
緑内障による視力障害はどうすれば予防できますか?
もし緑内障になる危険がある場合は、1~2年毎に目のすみずみまで診察を受けましょう。そして、もし医師が緑内障を見つけたら、まだ症状がなくても、目の中の圧力を下げる治療を始められます。視力障害を予防するために、毎日の治療が必要になります。