血小板減少症けっしょうばんげんしょうしょう（血小板数けっしょうばんすうの減少げんしょう）の大おおまかな説明せつめい

血小板けっしょうばんは、血液けつえきの流ながれに乗のって全身ぜんしんをめぐっている小ちいさな細胞さいぼうで、血液けつえきが固かたまるのを助たすけます。血液けつえきのほかの細胞さいぼうと同おなじように、骨髄こつずいでつくられます。

血液けつえきのサンプルを調しらべると、正常せいじょうなら、いくらかの数かずの血小板けっしょうばんが含ふくまれています。その数かずを血小板数けっしょうばんすうといいます。

• 血小板数けっしょうばんすうが少すくないと、簡単かんたんに出血しゅっけつが起おきるようになります。

• 皮膚ひふに小ちいさな紫色むらさきいろの斑点はんてんができたり、鼻血はなぢが出でたり、歯はぐきから血ちが出でたりすることがあります。

• 血小板数けっしょうばんすうがとても少すくなくなると、脳のうの中なかで出血しゅっけつが起おきたり、腸ちょうからのひどい出血しゅっけつが起おきたりする可能性かのうせいがあります。

• 血小板減少症けっしょうばんげんしょうしょうは、多おおくのことが原因げんいんで起おこります。

• 医師いしはその原因げんいんを探さぐるために検査けんさをすることがあります。

• 医師いしは血小板数けっしょうばんすうが減少げんしょうした原因げんいんを治療ちりょうし、さらに、血小板輸血けっしょうばんゆけつをすることがあります。

血小板減少症けっしょうばんげんしょうしょうは、多おおくのことが原因げんいんで起おこります：

• 妊娠にんしん：妊娠高血圧腎症にんしんこうけつあつじんしょうになった妊娠中にんしんちゅうの女性じょせいでは、血小板数けっしょうばんすうが少すくなくなります。

• がん：白血病はっけつびょうなど、骨髄こつずいに影響えいきょうを与あたえるがん

• 感染症かんせんしょう：HIV感染症かんせんしょう、C型肝炎がたかんえん、伝染性単核球症でんせんせいたんかくきゅうしょう、全身ぜんしんの細菌感染症さいきんかんせんしょう（敗血症はいけつしょう）

• 薬くすり：ヘパリン、一部いちぶの抗菌薬こうきんやく、抗こうがん剤ざい

• 大おおきくなった脾臓ひぞう：大おおきくなった脾臓ひぞうに血小板けっしょうばんが引ひっかかり、こわされることがあります。

血小板減少症けっしょうばんげんしょうしょうのおもな症状しょうじょうは、過度かどの出血しゅっけつです。次つぎのようなものがあります：

• 皮膚ひふや口くちの中なかにできる小ちいさな赤あかい斑点はんてん

• とても軽かるいけがであざができる

• 歯はぐきからの出血しゅっけつ

• 重おもい月経げっけい

血小板けっしょうばんの数かずが少すくなければ少すくないほど、出血しゅっけつが起おきやすくなります。血小板けっしょうばんの数かずがとても少すくなくなった人ひとでは、腸ちょうから大量たいりょうの出血しゅっけつが起おきたり、脳のうの中なかで命いのちに関かかわる出血しゅっけつが起おきたりする可能性かのうせいがあります。

ときには、血小板減少症けっしょうばんげんしょうしょうの原因げんいんになっている問題もんだいが明あきらかな場合ばあいもあり、たとえば、妊娠にんしん、重おもい感染症かんせんしょう、特定とくていの薬くすりの服用ふくようなどがあります。

血小板数けっしょうばんすうが減へっている理由りゆうが確たしかではない場合ばあい、医師いしは次つぎの検査けんさをすることがあります：

• 血液検査けつえきけんさ

• 骨髄生検こつずいせいけん（骨髄こつずいを少すこしだけ取とって、それを顕微鏡けんびきょうで調しらべる検査けんさ）

おもにやることは、血小板数けっしょうばんすうが減少げんしょうした原因げんいんを治療ちりょうすることです。たとえば、薬くすりの服用ふくようによって血小板数けっしょうばんすうが減少げんしょうしている場合ばあい、可能かのうなら、その薬くすりの使用しようを中止ちゅうしします。感染症かんせんしょうが原因げんいんの場合ばあいは、医師いしはその感染症かんせんしょうを治療ちりょうします。

まれに、医師いしが次つぎのことをします：

• 血小板輸血けっしょうばんゆけつ

• 血液けつえきが固かたまりやすくする薬くすり