セントジョーンズワートの花に含まれる赤い物質には、ヒペリシンやヒペリフォリンなどの生物学的に有効な多数の化合物が含まれています。
( 薬用ハーブと機能性食品の概要 薬用ハーブと機能性食品の概要 薬用ハーブとは、植物の一部または全体を粉末にするか、抽出するか、あるいはその他の加工を施し、健康上の目的に使用するものを指します。機能性食品とは比較的新しく登場した一般的な言葉で、特定のハーブなどの天然物質の一群や、コレステロールを下げるマーガリンやオオバコを配合したサプリメント(栄養補助食品)など、法的に食品として扱われる製品が該当しま... さらに読む も参照のこと。)
効能
セントジョーンズワートは多くの場合、 うつ病 うつ病 うつ病とは、日常生活に支障をきたすほどの強い悲しみを感じているか、活動に対する興味や喜びが低下している状態です。喪失体験などの悲しい出来事の直後に生じることがありますが、悲しみの程度がその出来事とは不釣り合いに強く、妥当と考えられる期間より長く持続します。 遺伝、薬の副作用、つらい出来事、ホルモンなど体内の物質の量の変化、その他の要因がうつ病の一因になる可能性があります。 うつ病になると、悲しみに沈み、動作が緩慢になり、以前は楽しんでい... さらに読む の症状緩和を目的として摂取されます。研究結果は様々ですが、軽度から中等度の短期的なうつ病の治療に有益である可能性があります。
セントジョーンズワートは乾癬を含む皮膚の病気の治療に用いられてきましたが、この病気に対する効果は立証されていません。
起こりうる副作用
セントジョーンズワートは日光過敏性を高めることがあります。その他の副作用には消化管症状、疲労、 双極性障害 双極性障害 双極性障害(以前の躁うつ病)では、抑うつ状態と躁状態または軽躁状態(軽度の躁状態)が交互にみられます。躁状態は、過度の身体活動や、置かれた状況と著しく不釣り合いな高揚感を特徴とします。 双極性障害の発症には、おそらく遺伝も一部関与しています。 抑うつ状態と躁状態は、別々に生じることもあれば、同時に生じることもあります。 過度に気持ちがふさぎ込んで人生に興味がなくなる時期と、気分が高揚し、極端に活動的になって、しばしば易怒性を示す時期とが... さらに読む を有する人での躁状態などがあります。妊婦は、子宮の筋肉の緊張が強くなり流産のリスクが高まるため、このサプリメント(栄養補助食品)を摂取しないでください。
薬との相互作用の可能性
セントジョーンズワートに関する大きな問題の1つは、いくつかの薬と有害な相互作用を起こす可能性があることです( 可能性のある主な薬用ハーブと薬の相互作用 可能性のある主な薬用ハーブと薬の相互作用 )。こうした相互作用の結果、毒性反応が生じたり、薬の効果がなくなったりすることがあります。