(スポーツ外傷の概要 スポーツ外傷の概要 スポーツ外傷は、運動選手やスポーツに参加する人によくみられます。従来からスポーツ外傷として捉えられがちな外傷の中には、スポーツをしていない人にも起こるものがあります。例えば、主婦や工場労働者は、テニスをしていなくてもしばしば テニス肘になることがあります。 スポーツへの参加には外傷のリスクがつきものです。適切なウォーミングアップ(激しい運... さらに読む も参照のこと。)
痛みが脚の膝から下の前面または後面に起こります。
氷冷、鎮痛薬、安静、ストレッチ運動が役に立ちます。
走ったり活発に歩いたり(ハイキングなど)した際に、脚に繰り返し衝撃が加わることで、脚の筋肉と腱に過剰な負荷がかかり、すねの痛みが生じます。脚に対して足が過剰に外側に傾いている状態(回外)も、シンスプリントを引き起こしたり悪化させる要因になります。
シンスプリント
シンスプリントは、すねの前面外側の筋肉(前外側シンスプリント)またはすねの後面内側の筋肉(後内側シンプリント)に起こります。どの筋肉に影響を受けたかによって、痛みを感じる部位が異なります。 |
シンスプリントの症状
痛みは脚の前面の外側か後面の内側で起こります。一般的には、シンスプリントの痛みは運動の開始時から起こりますが、運動を継続していると弱くなってきます。最初は、走ったり歩いたりしているときに、かかとが着地した直後にだけ痛みを感じます。さらに走り続けると、足がついている間ずっと痛むようになり、やがて常に痛みがある状態になります。通常、安静にすると痛みがなくなります。
シンスプリントの診断
医師による評価
シンスプリントは、症状と身体診察の結果に基づいて診断されます。
シンスプリントの治療
安静
リハビリテーション
痛みが出なくなるまで、走らないようにする必要があります。氷冷や非ステロイド系抗炎症薬(NSAID)の投与により、痛みを和らげることができます。体力を維持するには、代わりに水泳などの運動を行います。
すねの痛みが治まり始めたら、脚の筋肉のストレッチと筋力強化運動(バケツを使った運動など)を行うことができます。こうした運動は再発の予防に重要です。シンスプリントの再発を予防するには、硬いヒールカウンター(かかとを包む部分)とアーチサポートで足を支持するシューズを履き、傾斜した地面や硬い路面で走ることを避けるとよいでしょう。