乳房の感染症と乳房膿瘍

(乳腺炎)

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レビュー/改訂 2022年 6月
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やさしくわかる病気事典

    乳房の感染症は通常、細菌によって引き起こされます。まれに、乳房の感染症から乳房膿瘍(乳房内に膿がたまった状態)になることがあります。乳腺炎は痛みのある乳房の炎症で、通常、乳房の感染症を伴います。

    乳房の病気の概要も参照のこと。)

    乳房の感染症

    乳房の感染症は、周産期、けがまたは手術の後を除いて、あまり発生しません。糖尿病があったり、コルチコステロイドを使用している場合、乳房の感染症のリスクが上昇します。

    乳腺炎(乳房の感染症)の最もよくみられる症状としては、熱感と圧痛を伴う乳房の赤みと腫れがあります。これと同じような症状が、炎症性乳がんと呼ばれるまれなタイプの乳がんでもみられることがあります。

    分娩後の乳房の感染症は、授乳、マッサージ、または搾乳器を用いて乳房から母乳を排出することにより治療します。ときに抗菌薬が必要になります。それ以外の時期の乳房の感染症は抗菌薬で治療します。

    抗菌薬の使用により感染症が改善しない場合、医師はがんの有無を調べる評価を行います。

    乳房膿瘍

    乳房膿瘍は乳房の感染症よりまれです。乳房の感染症を治療せずに放置すると乳房膿瘍になることがあります。

    医師は通常、針を使って膿瘍を抜き取ります(吸引)。超音波の画像を見ながら、針を目的の位置まで進めます。ときに排膿のために切開が必要になることもあります。

    通常、抗菌薬による治療も行われます。

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