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精巣捻転

執筆者:

Patrick J. Shenot

, MD, Thomas Jefferson University Hospital

レビュー/改訂 2021年 5月
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やさしくわかる病気事典
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精巣捻転(せいそうねんてん)とは、精巣が回転して精索がねじれてしまった状態で、精巣への血流が妨げられます。

  • 精巣捻転が起きると、激しい痛みが突然起きた後、捻転が起きた側の精巣が腫れ上がります。

  • 精巣捻転の診断には、医師による診察のほか、ときに超音波検査が必要になります。

  • 治療は精巣のねじれを解除することです。

精巣せいそう捻転ねんてんとは

精巣せいそう捻転ねんてんとは

精巣捻転は通常、12歳から18歳くらいの男児に起こり、ときに乳児期にも起こりますが、どの年齢でも起こる可能性があります。精巣を覆う膜や精索の発達に異常があると、精巣捻転が起こる可能性が生じます。精索がねじれると、治療しないかぎり、精巣への血流が遮断されてから6~12時間以内に精巣が壊死します。

精巣捻転の症状

激しい痛みが精巣に突然起こります。その後すぐに腫れが起きます。痛みは腹部から発しているように感じられ、吐き気と嘔吐を起こすことがあります。ときに発熱がみられます。頻尿になることもあります。

精巣捻転の診断

  • 医師による評価

  • 超音波検査

医師は症状の報告と身体診察の所見に基づいて精巣捻転と診断することがあります。あるいは、診断のために画像検査(通常は超音波検査)を用いることもあります。

精巣捻転の治療

  • 精索のねじれの解除(通常は手術による)

  • 捻転の再発を予防するための手術

精巣捻転は、ねじれを速やかに解消しなければ精巣が壊死してしまうため、緊急の治療を必要とします。手術を行わずに陰嚢内の精巣を回転させ、ねじれを解除する方法が試みられることがあります。ときに、この方法が成功して、その後に手術を行う場合もありますが、この方法では通常はうまくいかず、精索のねじれを元に戻す手術が直ちに必要になります。直ちに行われる手術でも後から行われる手術でも、再びねじれが起きないように、泌尿器科医は通常、両方の精巣を固定する処置を行います。

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