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外耳道の閉塞

執筆者:

Bradley W. Kesser

, MD, University of Virginia School of Medicine

最終査読/改訂年月 2018年 3月
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概要

外耳道が耳あか(耳垢)、かさぶた、異物、または虫によって閉塞することがあります。患者(特に小児)が、ビーズ、消しゴム、豆などの異物を外耳道に入れて閉塞が起こることがあります。

症状

耳の閉塞は、以下の症状を引き起こすことがあります。

  • かゆみ

  • 痛み

  • 耳閉感(耳が詰まった感じ)

  • 一時的な難聴

過剰な耳あかの症状は、かゆみから耳閉感(耳が詰まった感じ)や難聴まで様々です。しかし、大量の耳あかがたまっていても症状がないことがよくあります。

異物は、痛みやかゆみ、感染、または悪臭を放つ膿性の(どろどろの)耳だれが生じるまで気づかれないことがあります。

治療

  • 耳の閉塞を取り除く手法

医師は、耳あか、異物、虫を取り除く前と後に聴覚検査を行うことがあり、患者が難聴も訴えている場合はこの検査が特に重要です。閉塞を取り除いても患者の難聴が元に戻らない場合は、閉塞(または以前に閉塞を取り除こうとして行われた行為)によって中耳または内耳が傷ついている可能性があります。閉塞を取り除いた後に患者の聴力が悪化する場合は、医師による除去の過程で損傷が生じた可能性があります。注意深く安全な方法で、適切な照明と器具を用いて耳あかや異物が取り除かれた場合には、外耳道または鼓膜の永続的な損傷、痛み、および難聴が生じることはまれです。

耳あかの除去

耳あかの除去には以下のものが用いられることがあります。

  • 耳あか用キューレット(先端が輪状になっている器具)

  • 吸引器

これらの方法は、水を使って耳あかを洗い流す(洗浄)よりも速く、安全で、患者にとって快適です。ときに洗浄が行われますが、その際には耳あかを柔らかくするために点耳液などが用いられることがあります。鼓膜の穿孔(穴)があるまたはあった患者では、中耳(鼓膜の奥にある、空気を含んだ空間)に水が入って感染を引き起こす可能性があるため、洗浄が行われることは決してありません。同様に、耳から分泌液(耳だれ)が出ている場合も、鼓膜の穿孔から分泌液が出てきている可能性があるため、洗浄は行われません。耳だれの除去は、小さな吸引器と顕微鏡を用いると最も安全です。耳の感染症、糖尿病、免疫系を弱める病気にかかっているか、頭頸部への放射線療法歴や耳道に特定の異常がある、または抗凝固薬の投与を受けている場合にも、洗浄は行われません。

耳あかの除去を試みる前に、特定の溶解剤(ジオクチルソジウムスルホサクシネート液、過酸化水素、グリセリン、鉱油など)を使用すると、耳あかが柔らかくなります。しかし、これらの溶解剤は外耳道の皮膚への刺激やアレルギー反応を引き起こすことがあるため、長期間使用することはできません。綿棒、ヘアピン、鉛筆、イヤーキャンドルなどを使って自分で耳あかを取ろうとしてはいけません。こうした方法では通常、耳あかをさらに外耳道の奥に詰め込んでしまうだけで、鼓膜を傷つけるおそれがあります。外耳道が狭い、耳あかが粘着性もしくは濃厚、または外耳道の慢性皮膚疾患 外耳道の皮膚炎 外耳道の皮膚炎は、外耳道やその入口の皮膚に、かゆみ、鱗屑(りんせつ)、落屑(らくせつ)、腫れが生じた状態です。 外耳道の皮膚炎には以下の2種類があります。 接触皮膚炎 外耳道湿疹による皮膚炎 外耳道の接触皮膚炎は、ニッケルを含有するイヤリングや多数の化粧品(例えばヘアスプレー、ローション、毛髪用染料)などの誘因に対するアレルギー反応です。 さらに読む があるような一部の患者では、医師による定期的な清掃が必要です。

知っていますか?

  • 綿棒、ヘアピン、鉛筆、イヤーキャンドルなどを使って自分で耳あかを取ろうとしてはいけません。こうした方法では通常、耳あかをさらに外耳道の奥に詰め込んでしまうだけで、鼓膜を傷つけるおそれがあります。

異物の除去

外耳道に入った異物は、耳鼻咽喉科医(耳、鼻、のどの専門医)に除去してもらうべきです。耳鼻咽喉科医は、顕微鏡と特殊な器具を使って注意深く異物を除去します。一部の異物に対しては、医師は細く先が丸いフックや小さな吸引器を用います。とがった縁のあるもの(紙など)は、細いワニ口鉗子で除去することができます。異物が外耳道の奥深くに入り込んだ場合は、鼓膜を傷つけるリスクがあるため、取り出すのが難しくなります。小児の場合、異物の除去は手術室で行うのが通常最も安全です。手術室では、小児が動いて耳がさらに傷ついてしまわないように、鎮静薬または麻酔を投与します。

ゴキブリなどの虫も、外耳道をふさいでしまうことがあります。虫を殺すために、鉱油か濃いリドカイン(麻酔薬)を外耳道に注入すると、すぐに痛みが緩和されます。数分後に虫は死に、医師が死骸を取り出せるようになります。

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