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慢性中耳炎

執筆者:

Richard T. Miyamoto

, MD, MS, Indiana University School of Medicine

最終査読/改訂年月 2018年 2月
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概要
本ページのリソース

慢性中耳炎は、鼓膜にあいた穴がふさがらず長期間持続的に膿が出る状態です。

  • 慢性中耳炎の原因には、急性中耳炎や耳管の詰まりなどがあります。

  • かぜや耳の感染症、または中耳に水が入った後に再燃することがあります。

  • 患者には通常、難聴と持続的な耳からの排膿がみられます。

  • 医師は外耳道を清掃し、点耳薬を投与します。

  • 重症の場合は抗菌薬と手術が用いられることがあります。

慢性中耳炎は、かぜなどの鼻やのどの感染の後や、入浴や水泳の際に穴(穿孔)から中耳に水が入った後などに再燃することがあります。通常、再燃すると膿が耳から出てきます(強い悪臭を放つ場合があります)が、痛みはありません。再燃が長引くとポリープと呼ばれる病変が突き出てきて、中耳から鼓膜にあいた穴を通って外耳道まで伸びてきます。感染が長引くと、耳小骨(中耳内で鼓膜と内耳をつなぎ、音を外耳から内耳へ伝える小さな骨)の一部が破壊され、伝音難聴 米国では、人口の10%以上に日常のコミュニケーションに影響を及ぼすある程度の難聴があり、最も一般的な感覚障害となっています。発生率は年齢とともに上昇します。永続的な難聴がある18歳以下の小児は2%未満ですが( 小児の聴覚障害)、乳児期と幼児期の難聴は、言語と社会性の発達に支障をきたすことがあります。65歳以上では3分の1以上、75歳以上で... さらに読む (音が内耳の感覚器官に届かないことによる難聴)が生じることがあります。

慢性中耳炎では、中耳に真珠腫ができる場合もあります。真珠腫とは、白い皮膚のような物質でできた、がんではない(良性)病変です。真珠腫は骨を破壊し、他の深刻な合併症(内耳の炎症、顔面神経麻痺、脳感染症など)が発生する可能性を大幅に高めます。

診断

  • 医師による評価

膿や皮膚のような物質が鼓膜の穴やくぼみにたまり、頻繁に耳から出てくる場合は、慢性中耳炎と診断されます。感染症を引き起こしている細菌を特定するために、医師は耳だれのサンプルを採取します。

真珠腫が疑われる場合は、CT検査やMRI検査が行われることがあります。

治療

  • 抗菌薬の点耳薬

  • ときに抗菌薬の内服薬

慢性中耳炎が再燃したときには、抗菌薬の点耳薬が処方されます。再燃がひどい場合は、抗菌薬の内服薬も出されます。鼓膜に穴があいている場合は、耳に水が入らないようにする必要があります。

通常、鼓膜の穴は鼓室形成術と呼ばれる手術で修復が可能です。耳小骨が損傷している場合は、同時に修復します。真珠腫は手術で切除する必要があります。切除しないと深刻な合併症が生じることがあります。

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