菌血症、敗血症、重症敗血症、敗血症性ショックは、以下のように互いに関連しています。
菌血症:血流中に細菌が存在する状態です。 菌血症 菌血症 菌血症とは血流に細菌が存在する状態をいいます。 菌血症は、日常的な行為(激しい歯磨きなど)、歯科的または医学的処置、あるいは感染症( 肺炎や 尿路感染症)が原因となります。 人工関節や人工心臓弁を使用している人や心臓弁に異常がある人では、菌血症が長引くリスクや菌血症で症状が生じるリスクが高まります。... さらに読む は、重篤な感染症によって起こることもあれば、激しい歯磨きのように無害そうな行為が原因で起こることもあります。ほとんどは、少量の細菌が存在するのみで、それも体内から自然に除去されます。こうした場合、大半の人では症状はまったく出ません。しかしときに、菌血症から感染症や敗血症、またはその両方に至ることがあります。
敗血症:菌血症や別の感染症によって重篤な全身性の反応(敗血症 敗血症と敗血症性ショック 敗血症は、 菌血症やほかの感染症に対する重篤な全身性の反応に加え、体の重要な器官(臓器)の機能不全が起こる病態です。敗血症性ショックは、敗血症によって生命を脅かす低血圧( ショック)および臓器不全が引き起こされている病態です。 通常、敗血症は特定の細菌に感染することで起こり、病院内で感染する細菌で多くみられます。... さらに読む )が誘発されることがあり、その典型的な症状としては、発熱、筋力低下、心拍数の上昇、呼吸数の増加、白血球の増加などがあります。この反応はまた、腎臓、心臓、肺などの多くの内臓にも影響を与え、機能が低下し始めます。
敗血症性ショック:敗血症によって危険なレベルの低血圧(ショック ショック ショックとは、臓器への酸素の供給量が低下し、生命を脅かす状態で、臓器不全やときには死亡につながります。通常、血圧は低下しています。 ( 低血圧も参照のこと。) ショックの原因には血液量の減少、心臓のポンプ機能の障害、血管の過度の拡張などがあります。 血液量の減少または心臓のポンプ機能の障害によってショックが起きると、脱力感、眠気、錯乱が生... さらに読む )が起こる場合を 敗血症性ショック 敗血症と敗血症性ショック 敗血症は、 菌血症やほかの感染症に対する重篤な全身性の反応に加え、体の重要な器官(臓器)の機能不全が起こる病態です。敗血症性ショックは、敗血症によって生命を脅かす低血圧( ショック)および臓器不全が引き起こされている病態です。 通常、敗血症は特定の細菌に感染することで起こり、病院内で感染する細菌で多くみられます。... さらに読む といいます。その結果、一般的には内臓に十分な血液が供給されなくなり、内臓が機能不全に陥ります。敗血症性ショックは生命を脅かす状態です。