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食物の中には、かたい複合炭水化物である繊維を含むものがあります。食物繊維には以下のものがあります。
部分的に水溶性の繊維:水溶性繊維は水に溶け、体がその一部を消化することができる場合があります。
不溶性繊維:水に溶けず、体も消化することができません。
食物中の繊維は、主に腸の内容物の体積を増やすことで役に立ちます。これにより便の排泄が促進され、便秘が最小限に抑えられます。また、食物繊維によって満足感(満腹感および空腹感の軽減)がもたらされることもあります。ただし、不溶性繊維を食べすぎると、腹部に膨満感を覚えたり、特定のビタミンやミネラルの吸収が阻害されたりすることがあります。
一般に、1日約30グラムの食物繊維をとることが推奨されています。米国では、高度に精製された小麦粉でできた食品を摂取し果物や野菜をあまりとらない傾向があることから、1日に摂取される食物繊維の平均の量は約12グラムです。果物、野菜、シリアルには、平均的な1食分の量でみた場合、それぞれ2~4グラムの食物繊維が含まれています。肉と乳製品には食物繊維は含まれていません。
表
水溶性繊維と不溶性繊維の比較
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