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ビタミンC

(アスコルビン酸)

執筆者:

Larry E. Johnson

, MD, PhD, University of Arkansas for Medical Sciences

最終査読/改訂年月 2018年 9月
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ビタミンC(アスコルビン酸)は、骨や皮膚、結合組織(腱、靱帯、血管など、異なる組織や臓器をつなぐ組織)の形成、成長、修復に必要不可欠です。また、血管の正常な機能にも必要不可欠です。ビタミンCは歯と歯ぐきの健康維持に役立ちます。赤血球の形成に必要な鉄の吸収を助けます。またビタミンCは熱傷や傷の治癒を助けます。

柑橘類、トマト、ジャガイモ、ブロッコリー、イチゴ、ピーマンなどには、ビタミンCが豊富に含まれています。

ビタミンEと同様に、ビタミンCには抗酸化作用があり、フリーラジカル(正常な細胞活動の副産物で、細胞内の化学反応に関与する)による損傷から細胞を守ります。フリーラジカルが関与する反応の一部によって、生涯にわたる損傷が生じる場合もあります。

ビタミンC欠乏症

  • 新鮮な果物や野菜を十分に食べないと、ビタミンC欠乏症になることがあります。

  • 疲労、筋力低下を感じ、易怒性がみられます。

  • 重度のビタミンC欠乏症は壊血病と呼ばれ、あざができ、歯ぐきや歯のトラブル、毛髪や皮膚の乾燥、貧血が起こります。

  • 診断は症状と、ときに血液検査の結果に基づいて下されます。

  • 通常は、新鮮な果物や野菜の摂取量を増やしたり、ビタミンCのサプリメントを服用することで、欠乏症は改善されます。

原因

成人でのビタミンC欠乏症は、通常次のような原因で起こります。

  • ビタミンCが少ない食事

例えば、新鮮な果物や野菜が不足した食生活を送っていると、ビタミンC欠乏症になることがあります。また、加熱調理によって食品に含まれるビタミンCの一部が破壊される可能性があります。

以下に挙げる状態では、体が必要とするビタミンCの量とビタミンC欠乏症のリスクが大幅に増大することがあります。

知っていますか?

  • 加熱調理によって食品に含まれるビタミンCの一部が破壊される可能性があります。

  • 妊娠、授乳、発熱、下痢、手術、喫煙により、体が必要とするビタミンCの量が大幅に増加します。

壊血病

重度のビタミンC欠乏症は壊血病を引き起こします。通常、母乳には十分な量のビタミンCが含まれており、乳児用の人工乳もビタミンCが強化されているため、乳児の壊血病はまれです。米国では壊血病はまれですが、アルコール依存症患者と栄養不良の高齢者で起こることがあります。

症状

食事から摂取するビタミンCが少ないと、成人は疲労、筋力低下を感じ、易怒性がみられます。体重が減少したり、筋肉や関節に漠然とした痛みを感じることもあります。

壊血病の症状は、ビタミンC欠乏症になってから数カ月後に発生します。皮下出血(特に毛包の周囲、または青あざとして)、歯ぐきからの出血、関節内での出血が起こることがあります。歯ぐきが紫色に腫れて海綿状になります。やがて歯がぐらぐらしてきます。毛髪が乾燥してもろく、コイル状(コルク栓抜きのように)になり、皮膚は乾燥して荒れ、うろこ状になります。体液が脚にたまることがあります。貧血が起こることがあります。感染症が起こることがあり、傷が治癒しません。

乳児は苛立ったり、動いたときに痛みを感じたり、食欲が減退することがあります。また正常に体重が増加しなくなります。乳児と小児では骨の成長が阻害され、出血と貧血が起こることがあります。

診断

  • 身体診察

  • ときに血液検査

  • 小児では骨のX線検査

壊血病の診断は症状に基づいて下されます。血液中のビタミンC値の測定は診断確定の助けとなりますが、この検査は常に行えるわけではありません。

血液検査を行い、貧血がないか調べる場合があります。

小児の場合、X線検査を行って骨の成長が妨げられていないか確認します。

予防

ビタミンC欠乏症は、推奨量の新鮮な果物や野菜を食べることや、推奨量のビタミンCをサプリメントで毎日摂取することで予防できます。喫煙者ではより多くの量が必要になります。

治療

  • ビタミンCサプリメント

  • 新鮮な野菜と果物の摂取を増やした、栄養価の高い食事の摂取

  • 壊血病に対して、高用量のビタミンCのサプリメント

壊血病の治療は、高用量のビタミンCのサプリメントを毎日投与することによって行われ、その後に1日当たりに推奨されるビタミンC摂取量よりも1~2倍多くを供給する栄養価の高い食事の摂取を行います。食生活では、新鮮な野菜と果物の摂取を増やすべきです。

大半の症状は1~2週間で消失します。歯肉の症状は、より長期にわたり続くことがあります。

ビタミンCの大量摂取

ビタミンCは、フリーラジカルによる損傷から体の細胞を保護する抗酸化物質であるため、大量に摂取する人がいます。フリーラジカルは、動脈硬化、がん、肺疾患、かぜ(感冒)、白内障、記憶障害といった様々な病気の一因になると考えられています。ビタミンCを大量に摂取することによって、これらの病気が予防されたり、これらの病気に対して有益な効果があるかどうかは不明です。白内障に対する予防効果に関しては強力な証拠があります。

高用量(安全な上限量である1日当たり2000ミリグラムまで)のビタミンCは、通常は健康な成人には毒性はありません。ときに、高用量のビタミンCは吐き気や下痢を起こし、体内の抗酸化作用のバランスに影響します。

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