Msd マニュアル

Please confirm that you are not located inside the Russian Federation

honeypot link

呼吸器系の防御機構

執筆者:

Noah Lechtzin

, MD, MHS, Johns Hopkins University School of Medicine

最終査読/改訂年月 2017年 9月
プロフェッショナル版で 同じトピックをみる

平均的な成人は、日中に適度な運動をしている場合、1日に約2万リットルの空気を呼吸します。当然ながら、こうして吸い込んだ空気は重さ20キログラム以上あり、そこには有害な粒子やガスが含まれている可能性があります。粒子としては、ほこりやすす、カビ、真菌、細菌、ウイルスなどがあり、これらが気道や肺胞の内面に付着します。しかし、幸いなことに、呼吸器系には、気道をきれいにして体を守る防御機構が備わっています。直径が3~5マイクロメートル未満の、極めて小さな粒子だけが肺の奥へ侵入します。

線毛は、気道に並ぶ細胞上にある筋肉でできた小さな毛様の突起であり、呼吸器系の防御機構の一端を担っています。線毛によって、気道の内面を覆っている粘液の層が絶えず動いています。

粘膜層には、病原体(感染の原因となる微生物など)やその他の粒子が肺に到達しないよう、それらを捕らえる働きがあります。

線毛が1分間に1000回を超える速さで動き、気管の内面を覆う粘液層を1分間に0.5~1センチメートル(0.197~0.4インチ)程度の速度で上方へ移動させます。粘液層に捕らわれた病原体や粒子はせきとともに口腔へ戻され、食道へ飲み込まれます。

肺胞マクロファージ白血球 免疫系の構成要素 人間の体には、異物や危険な侵入物から体を守るために、免疫系が備わっています。侵入物には以下のものがあります。 微生物(細菌、ウイルス、真菌など) 寄生虫(蠕[ぜん]虫など) がん細胞 移植された臓器や組織 さらに読む の一種で肺胞表面に存在していますが、これもまた肺の防御機構の一端を担っています。肺胞ではガス交換を行う必要があるため、肺胞は粘液層や線毛によって保護されていません。粘液があると、その厚みによって酸素と二酸化炭素の移動が遅れるためです。代わりに、肺胞マクロファージが肺胞にたまった粒子を探しあて、それに結合して取り込み、生物であれば殺傷して消化します。肺が深刻な危険にさらされると、血液中を循環している別の白血球、特に好中球が集まってきて、病原体の取り込みや殺傷を助けます。例えば、大量のほこりを吸い込んだり、呼吸器感染症にかかったりしたときは、大量のマクロファージがつくられるとともに、好中球が補充されます。

プロフェッショナル版で 同じトピックをみる
プロフェッショナル版で 同じトピックをみる
よく一緒に読まれているトピック
医学事典MSDマニュアル モバイルアプリ版はこちら! ANDROID iOS
医学事典MSDマニュアル モバイルアプリ版はこちら! ANDROID iOS
医学事典MSDマニュアル モバイルアプリ版はこちら! ANDROID iOS
医学事典MSDマニュアル モバイルアプリ版はこちら! ANDROID iOS
医学事典MSDマニュアル モバイルアプリ版はこちら! ANDROID iOS
医学事典MSDマニュアル モバイルアプリ版はこちら! ANDROID iOS

おすすめコンテンツ

医学事典MSDマニュアル モバイルアプリ版はこちら! ANDROID iOS
医学事典MSDマニュアル モバイルアプリ版はこちら! ANDROID iOS
医学事典MSDマニュアル モバイルアプリ版はこちら! ANDROID iOS
TOP