大腸

執筆者:Michael Bartel, MD, PhD, Fox Chase Cancer Center, Temple University
レビュー/改訂 2022年 10月
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やさしくわかる病気事典

    大腸は以下の部分で構成されています。

    • 盲腸と上行結腸(右側)

    • 横行結腸

    • 下行結腸(左側)

    • S状結腸(直腸と接続している部分)

    消化器系の概要も参照のこと。)

    盲腸は、上行結腸の始まりの部分にある、小腸と大腸がつながる場所です。盲腸からは虫垂が突き出ていて、虫垂は指のような形をした小さな管状の部分で、特に機能は知られていません。大腸は粘液を分泌し、便から水分を吸収する役割の大半を果たしています。

    大腸だいちょう位置いち

    腸の内容物は大腸に到達した時点では液状ですが、正常な場合は便として直腸に到達するときには固体になっています。

    大腸にはたくさんの細菌が生息していて、腸の内容物のいくつかの成分を分解することができ、それによりガスを発生させます。大腸の細菌はまた、血液凝固に重要な役割を果たすビタミンKなど、いくつかの重要な物質を作り出します。こうした細菌は常在菌叢(じょうざいきんそう)と呼ばれ、健康な腸の機能を維持するのに不可欠なもので、一部の病気や抗菌薬のせいで大腸内での細菌の種類のバランスが崩れることがあります。

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