薬の代謝

執筆者:Jennifer Le, PharmD, MAS, BCPS-ID, FIDSA, FCCP, FCSHP, Skaggs School of Pharmacy and Pharmaceutical Sciences, University of California San Diego
Reviewed ByEva M. Vivian, PharmD, MS, PhD, University of Wisconsin School of Pharmacy
レビュー/改訂 修正済み 2024年 11月
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薬の代謝とは、体内で起こる薬の化学変化のことをいいます。

薬の投与と薬物動態に関する序論も参照のこと。)

一部の薬は生体の作用によって化学的に変化します(代謝)。代謝の結果生じる物質(代謝物)には活性のないものもありますが、活性がある場合、その有効性や毒性が元の薬と似ているものも異なるものもあります。プロドラッグと呼ばれる薬は不活性型として投与され、体内で代謝されると活性型に変化します。その結果、代謝物が望ましい治療効果を発揮します。代謝物は、そのまま体内から排泄されずにさらに代謝されることもあります。その代謝物がその後排泄されます。排泄とは、体から薬が除去され、例えば尿または胆汁中に出ることです。

大半の薬は、薬の代謝の主要な部位である肝臓を通過しなければなりません。肝臓に入った後、酵素がプロドラッグを活性型の代謝物に変えたり、活性型の薬を不活性型に変えたりします。薬を代謝する肝臓の主なメカニズムは、チトクロムP-450酵素という特定の酵素群を介するものです。多くの薬の代謝速度がこのチトクロームP-450酵素群の濃度によって制御されます。これらの酵素の代謝能力は限られているため、薬の血中濃度が高いと処理しきれなくなります(遺伝子の構成と薬への反応を参照)。

チトクロムP-450酵素群は、多くの物質(薬や食べものなど)の影響を受けます。酵素の薬を分解する能力がこのような物質によって減少すれば、その結果として薬の効果(副作用を含みます)が増します。このような物質によって酵素の薬を分解する能力が増加した場合、薬の効果が減少します。

代謝をつかさどる酵素系は出生時には部分的にしか発達していないため、新生児では代謝が困難な薬があります。加齢に伴い酵素活性が低下するため、高齢成人でも、新生児と同様、若い成人や小児のようにはうまく薬が代謝されません(加齢と医薬品を参照)。このため、新生児や高齢成人は、体重あたりの投与量を若い人や中年の人よりも少なくしなければならない場合がよくあります。嚢胞性線維症、肝疾患、腎疾患などの特定の疾患は、酵素活性を変化させ、それにより薬物代謝に影響を及ぼす可能性があります。 さらに、患者によって代謝酵素に遺伝的差があり、特定の薬物(クロピドグレルワルファリンオメプラゾールコデインなど)の代謝に影響を与える可能性があります。

特定の薬(例えば、スタチン系医薬品)がどのように肝臓に運び込まれて運び出されるかに関する遺伝的変異があると、薬の副作用や薬剤性肝障害のリスクが高くなることがあります。

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