クイックリファレンスガイド

執筆者:Manuals Staff
レビュー/改訂 2010年 2月 | 修正済み 2013年 9月
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    米国では,ほとんどの検査結果は従来単位と呼ばれる単位で報告されるが,世界の他の地域では国際単位系(Système International d’Unités:SI)または国際単位(IU)が用いられている。SIの基準となる単位は,委員会によって定期的に更新されている。

    多くのSI単位は,米国で用いられているものと同じであるが,濃度に関するSI単位はそうではない。濃度を示すSI単位は,リットル(L)で示される単位体積当たりのモル数(mol)またはその倍数(例,ミリモル,マイクロモル)で表される。従来単位は,単位体積当たりの質量(例,グラム[g],ミリグラム[mg])または化学当量(例,ミリグラム当量)で報告され,単位体積はリットル(L)の場合もあれば,リットルの倍数表示(デシリットル[dL],ミリリットル[mL])の場合もある。100mL(1dL)当たりの量で報告される結果は,ときにパーセント記号を用いて表現されることがある(例,10mg/dLを10mg%と書く場合がある)。

    モル,ミリグラム,およびミリグラム当量:1molはアボガドロ数(6.023 × 1023)の基本的な粒子(例,原子,イオン,分子)を示し,ある元素1molの質量は,その原子量をグラムで表したものに等しい(例,ナトリウム1mol = 23g,カルシウム1mol = 40g)。同様に,任意の量の物質の質量をその原子量で除した値はモル数となる(例,ナトリウム20g = 20/23[0.87]mol)。

    当量は,電荷とモルを統合した単位であり,1当量は電荷1molを表し,ある物質に含まれる荷電粒子のモル数にその物質の原子価に乗じて算出する。したがって,+1または1の電荷の場合(例,Na+,K+,Cl)には,1molが1当量(1 × 1 = 1)となり,+2または2の電荷の場合(例,Ca2+)には,½molが1当量(½ × 2 = 1)となり,価数がそれ以外の場合も同様である。ミリ当量(mEq)は1当量の1000分の1である。

    mEq,mg,mmolの間の変換は以下の式を用いて行うことができる:

    mEq = mg/式量 × 価数 = mmol × 価数

    mg = mEq × 式量/価数 = mmol × 式量

    mmol = mg/式量 = mEq/価数

    (注:式量 = 原子量または分子量)

    この他にも,変換テーブルが印刷物やインターネット上で利用可能である。

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