催眠療法

執筆者:Denise Millstine, MD, Mayo Clinic
レビュー/改訂 2018年 9月
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心身医療の一種である催眠療法は,西洋の精神療法に由来する。患者は深い弛緩状態と集中状態に置かれ,行動変容を助けることで健康状態を改善する。患者は没頭し,完全に意識を失うことなく,周囲の状況や現在の自分の体験には比較的注意が向かなくなる。中には自己催眠が行えるようになる患者もいる。

統合,補完,代替医療の概要も参照のこと。)

催眠療法の用法

催眠療法は疼痛症候群,更年期症状,恐怖症や変換症の治療に用いられており,また禁煙および減量の管理で多少の効果が認められている。成人や小児において,医療処置の際の痛みや不安を和らげることができる。過敏性腸症候群,頭痛,喘息および一部の皮膚疾患(例,疣贅,乾癬)の治療に有用である可能性がある。血圧の低下に役立つ可能性もある。

催眠療法は,化学療法に関連する悪心や嘔吐(特に予測性)の抑制およびがんの緩和ケアにおいて有用である。催眠療法ががん患者の不安を軽減し,生活の質を改善するのに役立つことを示唆したエビデンスもある。

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