レスパイトケア

執筆者:Debra Bakerjian, PhD, APRN, University of California Davis
レビュー/改訂 2020年 7月
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家族内介護者は,慢性疾患を有する高齢者の施設入所を遅らせる上で,また場合により施設入所を回避する上でも重要な役割を果たす。しかしながら,自宅の状況や高齢者のニーズによっては,長期間にわたって在宅ケアを行うことは心身ともに厳しいものとなる可能性がある。

レスパイトケア(respite は中休みの意)は,日頃ケアを行っている介護者に息抜きを提供するため,代理の介護者が一時的にケアを行うことである。米国では,50%を超える州に短期入所プログラムが設けられている。プログラムは様々な環境で提供される:

  • レスパイトケア組織または在宅ケア組織による自宅でのプログラム

  • デイケア施設,レスパイトケア協同組合,または独立した短期入所施設による地域社会でのプログラム

  • 長期療養施設(例,老人ホームまたは介護施設)でのプログラム

  • 病院でのプログラム

ケアの期間は様々である(例,1年に28日までに限定)。

資金はメディケイド(ほぼ50%),補助金(25%),および自己資金(25%)によりまかなわれる。

高齢者ケアの概要も参照のこと。)

より詳細な情報

以下の英語の資料が有用であろう。ただし,本マニュアルはこれらの資料の内容について責任を負わないことに留意されたい。

  1. American Association of Retired People Persons (AARP): Provides resources and information for family caregivers

  2. National Institute on Aging (NIA): Information for caregivers on respite care services and costs

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