高齢者の心理社会的問題の予防

執筆者:Magda Lenartowicz, MD, Altais Health Solutions
レビュー/改訂 2020年 10月
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    高齢者ではうつ病がよくみられるため,うつ病スクリーニングが推奨される。うつ病に対する妥当性の確認されたスクリーニング検査がいくつか利用できる(例,高齢者用抑うつスケール[Geriatric Depression Scale],ハミルトン抑うつスケール[Hamilton Depression Scale],患者健康質問票-9[Patient Health Questionnaire-9:PHQ-9])。スクリーニングは比較的容易である;いくつかの尺度は,施行に医師を必要としない。孤独感または孤立感を覚える患者では,ソーシャルワーカーの支援により社会との接触が増えることで,疾患予防および延命につながる可能性がある。抑うつ状態にある場合は,カウンセリングまたは薬剤による適切な介入が必要とされる。

    自尊心が健康増進に貢献する可能性がある。生産的な生活を続けること,余暇活動を行うこと,および他人との関わりを維持または増やすことを奨励すべきである。このような行動が自尊心を高める可能性がある。ペットを飼う,家事の一端を担う,またはボランティア活動を行うなどの社会とのつながりを確認する活動を提案することは,心理社会的問題(および身体障害)の予防に役立つ可能性がある。

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