正常な新生児の初期評価

執筆者:Deborah M. Consolini, MD, Thomas Jefferson University Hospital
Reviewed ByAlicia R. Pekarsky, MD, State University of New York Upstate Medical University, Upstate Golisano Children's Hospital
レビュー/改訂 2023年 9月 | 修正済み 2024年 11月
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感染予防のため,新生児ケアに携わる全ての職員は手洗いが不可欠である。

分娩後直ちに新生児の呼吸状態,心拍数,皮膚の色,筋緊張,刺激に対する反射を評価すべきである;これらは全て生後1分および5分時に取られるアプガースコアの重要な要素である(アプガースコアの表を参照)。アプガースコア7~10点は,新生児が子宮外の生活に円滑に移行しつつあることを示唆する;5分時スコア7点未満(特に10分以上その状態が継続する場合)は,新生児の障害発生率および死亡率の上昇と関連することが集団調査で示されている(1)。正常新生児の多くは,生後1分にチアノーゼを示すが5分までに消える。チアノーゼ(特に中枢性チアノーゼ)が消えない場合,先天性の心肺異常または中枢神経系の抑制が示唆される。

新生児ではアプガースコアによる評価に加えて,肉眼的な形態異常(例,内反足多指症)や,その他の重大な異常(例,心雑音)がないかを評価すべきである。評価はラジアントウォーマーの下,家族立ち会いの中で行われるのが望ましい。(新生児の身体診察も参照のこと。)

表&コラム

予防的介入には以下のものがある:

  • 淋菌性眼炎の予防として,両眼への抗菌薬の投与(例,0.5%エリスロマイシン軟膏を1cm,1%テトラサイクリン軟膏を1cm,1%硝酸銀溶液を2滴,一部の国では2.5%ポビドンヨード点眼液)

  • 新生児出血性疾患の予防として,生後6時間以内にフィトナジオン(ビタミンK)を児の体重が1500gを超える場合は1mg筋注,児の体重が1500g以下の場合は0.3~0.5mg/kg筋注(ビタミンK欠乏症を参照)(2)

  • B型肝炎ワクチン

さらに,ルーチンの新生児スクリーニング検査を行う。

その後,新生児を沐浴させ,布でくるみ,家族のもとへ連れて行く。熱放散を防ぐために頭部はキャップで覆うべきである。家族が児についてよく知るようになり,入院中に病院のスタッフから指導を受けることができるように,母児同室と早期の母乳哺育が奨励される。家族が頻繁かつ十分な支援を受けた場合,母乳哺育が成功する可能性がより高くなる。(正常な新生児のケアも参照のこと。)

医学計算ツール(学習用)

参考文献

  1. 1.Simon LV, Hashmi MF, Bragg BN: APGAR Score.In: StatPearls.Treasure Island (FL): StatPearls Publishing; May 22, 2023.

  2. 2.Hand I, Noble L, Abrams SA: Vitamin K and the newborn infant. Pediatrics 149(3):e2021056036, 2022.doi: 10.1542/peds.2021-056036

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