ムピロシン

執筆者:Brian J. Werth, PharmD, University of Washington School of Pharmacy
レビュー/改訂 2020年 5月
意見 同じトピックページ はこちら

    ムピロシンは細菌のRNAおよびタンパク質合成を阻害する。2%の外用剤としてのみ入手可能であり,ブドウ球菌およびβ溶血性レンサ球菌に対して殺菌的に作用する。ムピロシンの外用剤の全身吸収量は無視できるほど少ない。

    ムピロシンは以下に対して使用される:

    • 膿痂疹

    • 皮膚表層の軽微な二次感染病変

    • 鼻腔保菌者における黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus)の除菌,ただし再発率が高い場合がある

    長期治療はムピロシン耐性ブドウ球菌の発生につながる。

    ムピロシンは毒性を示さないが,表層部が欠損した皮膚または粘膜に塗布すると,そう痒および灼熱感を生じることがある。

    quizzes_lightbulb_red
    Test your KnowledgeTake a Quiz!
    医学事典MSDマニュアル モバイルアプリ版はこちら!ANDROID iOS
    医学事典MSDマニュアル モバイルアプリ版はこちら!ANDROID iOS
    医学事典MSDマニュアル モバイルアプリ版はこちら!ANDROID iOS