造血細胞移植

執筆者:Robert Peter Gale, MD, PhD, DSC(hc), Imperial College London
レビュー/改訂 2020年 9月
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    骨髄,血液,または頻度は低いが臍帯血の血球から採取した細胞を使用する造血細胞移植は,大量もしくは中等量の化学療法および/または放射線療法の後に行われる。ドナーには,がん患者自身(自家移植)かHLA適合の血縁者または非血縁者(同種移植)がなることができる(がん治療の概要も参照)。典型的には,このような移植は,従来の治療が不成功となるリスクが高い患者や,初期治療が不成功に終わった患者にのみ適用される。

    自家移植は,リンパ腫,多発性骨髄腫,および精巣腫瘍,ウィルムス肉腫,ユーイング肉腫,神経芽腫などのまれな悪性固形腫瘍の治療に用いられている。ごくまれに,白血病の治療に用いられることもある。

    同種移植は,白血病と一部のリンパ腫の治療に用いられている。

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