血清反応陰性脊椎関節症の概要

(血清反応陰性脊椎関節炎)

執筆者:Apostolos Kontzias, MD, Stony Brook University School of Medicine
レビュー/改訂 2020年 5月
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    血清反応陰性脊椎関節症(血清反応陰性脊椎関節炎)では,特定の臨床的特徴(例,炎症性背部痛,ぶどう膜炎,消化管症状,発疹)が共通してみられる。一部はヒト白血球抗原B27(HLA-B27)アレルと強く関連する。臨床的類似性および遺伝子の類似性から,同様の原因または病態生理も共有していることが示唆される。脊椎関節症では通常,リウマトイド因子(RF)が陰性である(それゆえに血清反応陰性脊椎関節症と呼ばれる)。脊椎関節症には,強直性脊椎炎反応性関節炎乾癬性関節炎,およびその他の疾患がある。

    脊椎関節症は,炎症性腸疾患腸のバイパス手術,またはWhipple病などの消化管の病態に関連して発生することがある(ときに腸炎性関節炎と呼ばれる)。

    若年で発症する脊椎関節症は非対称性で,主に下肢の脊椎関節症であり,男児で7~16歳で初発することが最も多い。

    脊椎関節症は,他に特異的な脊椎関節症の特徴がみられない人にも発生することがある(分類不能な脊椎関節症)。このような他の脊椎関節症の関節炎に対する治療は,反応性関節炎の治療と同様である。

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