薬物関連の問題における予防可能な原因

薬物相互作用

薬物の使用が，薬物と薬物，薬物と食物，薬物と栄養補助食品，または薬物と疾患の相互作用をもたらし，有害作用の発現や効力の低下を引き起こす。

不十分なモニタリング

医学的問題が適切な薬剤で治療されているが，患者に対して合併症，有効性，またはその両方について十分なモニタリングが行われていない。

不適切な薬物の選択

薬物療法を必要とする医学的問題が，最適とは言えない薬剤で治療されているか，その医学的問題の治療には一般に効果がない薬剤で治療されている。

不適切な治療

患者が医学的に正当とは言えない理由により薬剤を服用しているか，その治療のリスクがその薬剤の潜在的便益を上回っている。

患者によるアドヒアランスの欠如

医学的問題に対し適切な薬剤が処方されているが，患者はそれを指示通りに服用していない。

過量投与

医学的問題が適切な薬剤を過剰に投与することで治療されている。

不十分なコミュニケーション

医療提供者および/または施設間のケアの移行が適切に行われなかった場合に，薬剤が不適切に投与，重複，継続，または中止される。

過少処方

医学的問題が適切な薬剤を過少に投与することで治療されている。

未治療の医学的問題

医学的問題が薬物療法を必要としているものの，その問題を治療するための薬剤が使用されていない。