薬物がビタミンの吸収または代謝に与えうる影響

薬物

影響

エタノール

チアミンの体内での利用が阻害される

イソニアジド

ナイアシンおよびピリドキシンの代謝を妨げる

エタノールと経口避妊薬

葉酸の吸収を阻害する

フェニトイン,フェノバルビタール,プリミドン,またはフェノチアジン系薬剤

患者の大半で葉酸塩(葉酸)欠乏症*が引き起こされる(おそらく肝ミクロソームの薬物代謝酵素が影響を受けるため)

抗てんかん薬

ビタミンD欠乏症が引き起こされる可能性がある

アミノサリチル酸,徐放性ヨウ化カリウム,コルヒチン,トリフロペラジン,メトホルミン,エタノール,および経口避妊薬

ビタミンB12の吸収を阻害する

プロゲスチンを高用量で含む経口避妊薬

抑うつが引き起こされることがある(おそらく代謝的に誘発されるトリプトファン欠乏のため)

プロトンポンプ阻害薬

ビタミンB12,ビタミンC,鉄分,カルシウムおよびマグネシウムの欠乏が引き起こされることがある

*葉酸サプリメントはフェニトインの効果を弱めることがある。