生後3カ月以上の乳児の細菌性髄膜炎に対する特異的治療(病原体の同定および感受性試験の結果が出た後)

病原体

治療法

肺炎球菌(Streptococcus pneumoniae

ペニシリンMIC ≤ 0.06μg/mLおよびセフトリアキソンまたはセフォタキシムMIC ≤ 0.5μg/mL:ベンジルペニシリンまたはアンピシリンを10~14日間;セフトリアキソンまたはセフォタキシムも許容される

ペニシリンMIC ≥ 0.12μg/mLおよびセフトリアキソンまたはセフォタキシムMIC ≤ 0.5μg/mL:セフトリアキソンまたはセフォタキシムを10~14日間

ペニシリンMIC ≥ 0.12μg/mLおよびセフトリアキソンまたはセフォタキシムMIC ≥ 1.0μg/mL:セフトリアキソンまたはセフォタキシムに加え,バンコマイシン,さらに場合によりリファンピシンを併用し10~14日間

髄膜炎菌(Neisseria meningitidis

ベンジルペニシリンまたはアンピシリンを7日間(保菌状態を解消するため,その後リファンピシンを投与しなければならない)

代替薬:セフトリアキソンまたはセフォタキシム

インフルエンザ菌(Haemophilus influenzae)b型

セフトリアキソンまたはセフォタキシムを10日間

代替薬:分離株に感受性があればアンピシリン(保菌状態を解消するため,その後リファンピシンを投与しなければならない)

MIC = 最小発育阻止濃度