小児の高血圧に対する経口ACE阻害薬

薬剤

用量

主な有害作用

備考

カプトプリル

新生児:初回投与量は0.01~0.05mg/kg,1日1回,最大用量は0.5mg/kg,1日4回

幼児:初回投与量は0.2~0.5mg/kg,1日2~4回,より年長の小児では初回投与量6.25~12.5mg,1日2~4回(最大1日用量は6mg/kg)

青年:12.5~25mg,1日2~4回(最大1日用量150mg)

よくみられる有害作用:咳嗽,頭痛,めまい

重度の有害作用:胎児毒性,高カリウム血症,急性腎障害,血管性浮腫

禁忌として妊娠や血管性浮腫の既往などがある

腎機能障害のある小児には用量調節が必要である。

カプトプリルのコンプライアンスは,最大用量を1日4回ではなく1日3回にすることで改善すること性がある。

エナラプリル

乳児および小児:初回投与量は0.08mg/kg,1日1回(最大1日用量は0.6mg/kgまたは5mg)

青年:初回投与量は2.5~5mg,1日1回(最大1日用量は40mg)

リシノプリル

6歳未満の小児:データが限られている

6歳以上の小児:初回投与量は0.07mg/kg,1日1回,ただし最大1日5mg(最大1日用量の40mg,1日1回まで漸増する)

ACE = アンジオテンシン変換酵素。

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