小児におけるHIV感染症に対する抗レトロウイルス(ARV)療法のレジメンの例*

年齢群

NRTIによるバックボーン(2剤使用)

NNRTI,PI,またはINSTI(1剤使用)

生後14未満の乳児

ジドブジン + ラミブジン(またはエムトリシタビン)

ネビラピンまたは

体重2kg以上:ラルテグラビル

生後14日から4週までの小児

ジドブジン + ラミブジン(またはエムトリシタビン)

ロピナビル/リトナビルまたは

体重2kg以上:ラルテグラビル

生後4週以上,体重3kg以上の小児

アバカビル(またはジドブジン) + ラミブジン(またはエムトリシタビン)

ドルテグラビル

体重25kg以上:アバカビル/ラミブジン/ドルテグラビルの固定用量の錠剤が,1日1回の完全なレジメンとして使用可能である。

2歳以上,体重14kg以上の小児

エムトリシタビン + テノホビル アラフェナミド

ビクテグラビル

エムトリシタビン/テノホビル アラフェナミド/ビクテグラビルの固定用量の錠剤(用量は2種類ある)が,1日1回の完全なレジメンとして利用できる。

12歳以上,体重25kg以上の青年

エムトリシタビン + テノホビル アラフェナミド

ビクテグラビル

エムトリシタビン/テノホビル アラフェナミド/ビクテグラビルの固定用量の錠剤が,1日1回の完全なレジメンとして利用できる。

*いずれのレジメンも,NRTI抗レトロウイルス薬(ARV)を2剤とNNRTI,PI,またはINSTIが1剤含まれるように設定されている。いくつかの代替ARVレジメンがあるが,小児HIV感染症に対する薬物治療専門医へのコンサルテーションが推奨される。有害作用,他の用量(特に固定用量配合剤に関する情報),および薬物相互作用に関する情報については,継続的に更新されているPanel on Antiretroviral Therapy and Medical Management of Children Living with HIVによるGuidelines for the Use of Antiretroviral Agents in Pediatric HIV Infectionを参照のこと。Accessed 02/08/2023.

INSTI = インテグラーゼ阻害薬;NNRTI = 非核酸系逆転写酵素阻害薬;NRTI = 核酸系逆転写酵素阻害薬;PI = プロテアーゼ阻害薬