嘔吐に対する薬剤

薬剤

通常の用量

備考

経口抗ヒスタミン薬

ジメンヒドリナート

50mg,4~6時間毎

内耳機能が病因の嘔吐の治療に使用(例,乗り物酔い,内耳炎)

プロメタジン(抗H1ヒスタミン受容体薬)については:短期で使用される(例,術後または急性の回転性めまいに対して)

メクリジン

25mg,8時間毎

プロメタジン

12.5~25mgを4~6時間毎,必要に応じて,24~48時間

5-HT3受容体拮抗薬

ドラセトロン

悪心および嘔吐の発生時に12.5mg,静注

重度もしくは難治性の嘔吐,または化学療法に起因する嘔吐の治療に使用

起こりうる有害作用:便秘,下痢,腹痛

グラニセトロン

1mg,経口または静注,1日3回

オンダンセトロン

4~8mg,経口または静注,8時間毎

パロノセトロン

予防投与:化学療法の30分前に0.25mgを静脈内単回投与

その他の薬剤

アプレピタント

1日目に125mgを化学療法の1時間前に経口投与,その後2日目および3日目の午前中に80mgを1日1回投与

オンダンセトロンと併用する場合,1日目のみ32mgを化学療法の30分前に静注

デキサメタゾンと併用する場合,1日目に12mgを化学療法の30分前に経口投与し,8mgを2,3,4日目の朝に1日1回投与

催吐性の高い化学療法レジメンと併用する

起こりうる有害作用:傾眠,疲労,吃逆

メトクロプラミド

5~20mg,経口または静注,1日3回~4回

軽度の嘔吐の初期治療に使用

ペルフェナジン

1日に5~10mgを筋注または8~16mgを経口で分割投与;最大量1日24mg

プロクロルペラジン

5~10mg,静注または25mg,経直腸

スコポラミン

1mg貼付剤,最長72時間貼付

乗り物酔いの治療に使用

起こりうる有害作用:発汗の減少,乾燥皮膚

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