クローン病と潰瘍性大腸炎の鑑別

クローン病と潰瘍性大腸炎の鑑別

クローン病

潰瘍性大腸炎

80%の症例で小腸が侵される。

大腸に限局する。

直腸は侵されないことが多く,結腸の罹患範囲は通常,右側である。

直腸が必ず侵され,結腸の罹患範囲は通常,左側である。

肉眼的な下血はまれであるが,大腸クローン病症例の75~85%は例外である。

肉眼的な下血が常に認められる。

瘻孔,腫瘤,および膿瘍がよくみられる。

瘻孔は生じない。

25~35%の症例では肛門周囲病変が有意となる。

有意な肛門周囲病変は決して生じない。

X線上では,腸壁に非対称性かつ区域性に複数の病変がみられ,病変部の間には正常な領域(skip area)がある。

直腸から口側に向けて対称的かつ連続的に腸壁が侵されていく。

内視鏡像は斑状で,非連続的な潰瘍が正常に見える粘膜の区間によって分離されている。

炎症は均一でびまん性である。

顕微鏡的な炎症および裂溝が粘膜層を越えて広がり,病変の分布はしばしば非常に局所的である。

重症例を除いて,炎症は粘膜に限局する。

25~50%の症例で,腸壁またはリンパ節に類上皮(サルコイド様)肉芽腫が検出される(本症特有の所見)。

典型的な類上皮肉芽腫は生じない。

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