ウイルス性肝炎

主な症候群

患者と分布

特異的治療法

特異的予防法*

A型肝炎(急性)

広範囲に蔓延,しばしば流行性

なし

免疫グロブリン,ワクチン

B型肝炎(急性および慢性)

広範囲に蔓延

インターフェロン,ヌクレオシドアナログ(例,エンテカビル)やヌクレオチドアナログ(例,フマル酸テノホビル ジソプロキシル)などの他の抗ウイルス薬

B型肝炎表面抗原のスクリーニング

ワクチン,B型肝炎免疫グロブリン(HBIG)

C型肝炎(急性および慢性)

広範囲に蔓延

インターフェロン,リバビリン,直接作用型抗ウイルス薬(例,プロテアーゼ阻害薬,ヌクレオチド系逆転写酵素阻害薬,非構造タンパク質5A[NS5A]の阻害薬)

C型肝炎のスクリーニング

D型肝炎(δ)

数カ国に流行地域あり

静注薬物使用者は比較的リスクが高い

B型肝炎の存在下でのみ感染可能

インターフェロン

なし

E型肝炎

アウトブレイク

ゲノタイプ1および2:発展途上国

ゲノタイプ3および4:欧州;加熱調理が不十分な豚肉製品を食べることで伝播する

妊娠中は重症化

なし

ワクチン(米国では入手できない)

*非特異的な予防法(例,感染患者の体液との接触回避,無菌操作,日常的な衛生処置)も推奨される。

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