形質細胞疾患の分類

形質細胞疾患の分類

症状

説明

意義不明の単クローン性免疫グロブリン血症

無症候性で,通常は進行が緩やか

一見して健康そうな個人やほかに障害のある個人にみられる

B細胞悪性腫瘍だけでなく,非リンパ網内系腫瘍とも関連

B細胞リンパ腫,慢性リンパ性白血病多発性骨髄腫,または頻度は低いが乳房,胆道系,消化管,腎臓,および前立腺の上皮性悪性腫瘍

慢性の炎症性および感染性疾患と関連

慢性胆嚢炎骨髄炎腎盂腎炎関節リウマチ結核

その他の様々な疾患と関連

家族性高コレステロール血症,ゴーシェ病カポジ肉腫,粘液水腫性苔癬,肝疾患,重症筋無力症,悪性貧血,甲状腺機能亢進症

悪性の形質細胞疾患

無症候性,進行性

通常は単クローン性の免疫グロブリン分子(IgG,IgA,IgM,IgD)が正常で,血清中および/または尿中に単クローン性軽鎖(ベンスジョーンズタンパク質)がみられる場合とみられない場合がある

くすぶり型多発性骨髄腫

症候性で,進行性

IgMの過剰な産生

マクログロブリン血症

最も多いのは,IgG,IgA,または軽鎖(ベンスジョーンズタンパク質)のみ

多発性骨髄腫

通常は免疫グロブリン分子(IgG,IgA,IgM,IgD)が正常で,血清中および/または尿中に単クローン性軽鎖(ベンスジョーンズタンパク質)がみられる場合とみられない場合がある

非遺伝性の原発性全身性アミロイドーシス

重鎖

IgG型重鎖病(ときに良性)

IgA型重鎖病

IgM型重鎖病

IgD型重鎖病

一過性の形質細胞疾患

必ずしも症候性でない

薬物過敏症,ウイルス感染,および心臓手術または移植手術と関連

スルホンアミド系,フェニトイン,またはペニシリンに対する過敏症

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