妊娠中の妊娠糖尿病の管理

妊娠中の妊娠糖尿病の管理

時期

方法

受胎前

以前の妊娠で妊娠糖尿病であった女性は,正常体重の達成または維持に努め適度の運動を行う。

食事では脂肪を少なく,複合炭水化物を相対的に多く,食物繊維を多く摂取する。

空腹時血漿血糖値およびHb A1c値をチェックすべきである。

出生前

約6.8~11.3kg超(15~25lb),または肥満である場合には約5~9.1kg 超(> 11~20lb)の体重増加を予防するため,食事とカロリー摂取を個別化しモニタリングする。

食後の適度な運動を推奨する。

32週から分娩まで(適応があればさらに早期から)以下による出生前検査を行うべきである:

  • ノンストレステスト(毎週)

  • バイオフィジカルプロファイル(毎週)

  • 胎動数カウント(毎日)

インスリン療法は,2週間以上食事療法を試みたにもかかわらず持続する高血糖(空腹時血漿血糖値 > 95mg/dL,または食後2時間値 > 120mg/dL)を認める場合に実施する。

インスリンの量と種類は個別に調整すべきである。肥満女性には,毎食前に速効型インスリンを投与する。非肥満女性には,朝に全投与量の3分の2(60%NPH,40%レギュラー)を投与する;夜には全投与量の3分の1(50%NPH,50%レギュラー)を投与する。または,持効型インスリンを1日1回または2回およびインスリンアスパルトを朝食,昼食,夕食直前に使用することができる。

陣痛および分娩中

分娩予定日が十分確認されており,糖尿病のコントロールが良好であれば,満期での経腟分娩が可能である。

帝王切開は,産科的適応がある場合や肩甲難産のリスクを増大させる巨大児(> 4500g)の場合に施行する。

食事と運動のみでコントロールされている妊娠糖尿病の女性では,妊娠39週~40週6日の間に分娩を行うべきである。薬剤により良好にコントロールされている妊娠糖尿病(A2GDM)の女性には,妊娠39週0日~39週6日までの分娩が推奨される。専門家の意見では,コントロール不良の妊娠糖尿病の女性に対するより早期の分娩が支持されているが,分娩時期に関する推奨には具体的な指針がない。意思決定は母体・胎児医療の専門医へのコンサルテーションに基づくことがある。

Hb A1c = 糖化ヘモグロビン;NPH = neutral protamine Hagedorn。

Hb A1c = 糖化ヘモグロビン;NPH = neutral protamine Hagedorn。

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