検査結果の分布

検査結果の分布

疾患のある患者は分布図の上部に,疾患のない患者は分布図の下部に示す。疾患のある患者では,検査結果の分布曲線下で,カットオフ基準の右(基準以上)にある領域がその検査の真陽性率(すなわち,感度)に相当し,その基準の左(基準未満)にある領域が偽陰性率に相当する。疾患のない患者では,カットオフ基準の右にある領域が偽陽性率に相当し,左にある領域が真陰性率(すなわち,特異度)に相当する。重なりのある2つの分布(例,疾患のある患者と疾患のない患者)では,カットオフ基準を移動させることで感度と特異度が変化するが,それぞれ反対の方向に変化する;カットオフ基準を1から2に変更すれば,偽陰性の数が減少する(感度が高くなる)が,同時に偽陽性の数が増加する(特異度が低くなる)。