回旋糸状虫(<i >Onchocerca volvulus</i>)の生活環

回旋糸状虫(Onchocerca volvulus)の生活環

  • 1.感染したブユは,吸血時にフィラリア幼虫をヒト宿主の皮膚に伝播し,そこで幼虫が咬傷部に侵入する。

  • 2.幼虫が皮下組織に移行する。

  • 3.そこで幼虫は成虫に発育し,成虫は一般的に約15年にわたって皮下結節に生息する。

  • 4.雌虫は交尾の後,無鞘のミクロフィラリアを産み,そのミクロフィラリアは典型的には皮膚および結合組織のリンパ管内に存在するが,ときに末梢血中,尿中,喀痰中にもみられる。

  • 5.ブユが吸血時にミクロフィラリアを摂取する。

  • 6.摂取されると,ミクロフィラリアはブユの中腸から体内に侵入し,胸筋に移行する。

  • 7~8.そこでミクロフィラリアは幼虫として3期(L1~L3)の発育を経る。

  • 9.幼虫がブユの口吻に移行し,そのブユが別のヒトから吸血する際に感染が起きることがある。

Image from the Centers of Disease Control and Prevention, Global Health, Division of Parasitic Diseases and Malaria.