白血球減少症の概要

執筆者:Mary Territo, MD, David Geffen School of Medicine at UCLA
レビュー/改訂 2020年 1月
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    白血球減少症は,循環血中の白血球数が4000/μL(4 × 109/L)未満に減少することである。通常は循環血中の好中球数の減少を特徴とするが,リンパ球,単球,好酸球,または好塩基球の数の減少も一因となる場合がある。その結果,一般に免疫機能が低下することがある。

    好中球減少症は,血中の好中球数が白人で1500/μL(1.5 × 109/L)未満,黒人で1200/μL(1.2 × 109/L)未満に減少することである。ときに単球減少症およびリンパ球減少症を伴うことがあり,それによりさらに免疫が障害される。

    リンパ球減少症は,総リンパ球数が成人で1000/μL(1 × 109/L)未満となった状態であるが,リンパ球数は総白血球数の20~40%を占めるに過ぎないため,必ずしも総白血球数の減少として認識されるとは限らない。リンパ球減少症の臨床像は,減少しているリンパ球の種類によって変わることがある。

    単球減少症とは,循環血中の単球数が500/μL(0.5 × 109/L)未満に減少することである。単球は組織内に移動してマクロファージになり,組織の部位に応じた特異的な特徴を有する。

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