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Gerstmann-Sträussler-Scheinker病(GSS)は,典型的には中年期に発症する常染色体顕性遺伝(優性遺伝)の脳のプリオン病である。
(プリオン病の概要も参照のこと。)
Gerstmann-Sträussler-Scheinker病(GSS)は世界中でみられるが,その発生数はクロイツフェルト-ヤコブ病(CJD)の100分の1である(1)。CJDと比較すると,GSSは発症年齢が低く(40歳 vs 60歳),期待余命も長い(5年 vs 6カ月)。
患者には不安定歩行,構音障害,眼振などの小脳機能不全が認められる。注視麻痺,難聴,認知症,パーキンソニズム,反射低下,および伸展性足底反応もよくみられる。CJDと比べてミオクローヌスの頻度がはるかに低い。
特徴的な症候と家族歴がある患者,特に45歳以下の患者では,GSSを考慮すべきである。ときに脳MRIの所見(sCJDでみられるような拡散強調画像の異常)と髄液検査(sCJDでみられるようなRT-QuIC法や他の神経細胞損傷マーカー)の所見からプリオン病が示唆されるが,これらの診断検査はGSSでは感度が低くなる。遺伝子検査により診断を確定できる。
GSSの治療は支持療法のみである。
参考文献
1.Ghetti B, Piccardo P, Zanusso G: Dominantly inherited prion protein cerebral amyloidoses — A modern view of Gerstmann-Sträussler-Scheinker.Handb Clin Neurol153:243-269, 2018.doi: 10.1016/B978-0-444-63945-5.00014-3

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