精巣捻転

執筆者:Patrick J. Shenot, MD, Thomas Jefferson University Hospital
Reviewed ByLeonard G. Gomella, MD, Sidney Kimmel Medical College at Thomas Jefferson University
レビュー/改訂 修正済み 2023年 8月
v800562_ja
プロフェッショナル版を見る
やさしくわかる病気事典

精巣捻転(せいそうねんてん)とは、精巣が回転して精索がねじれてしまった状態で、精巣への血流が妨げられます。

  • 精巣捻転が起きると、激しい痛みが突然起きた後、捻転が起きた側の精巣が腫れ上がります。

  • 精巣捻転の診断には、医師による診察のほか、ときに超音波検査が必要になります。

  • 治療は精巣のねじれを解除することです。

精巣捻転とは

精巣捻転は通常、12歳から18歳くらいの男児に起こり、ときに乳児期にも起こりますが、どの年齢でも起こる可能性があります。精巣を覆う膜や精索の発達に異常があると、精巣捻転が起こる可能性が生じます。精索がねじれると、治療しないかぎり、精巣への血流が遮断されてから6~12時間以内に精巣が壊死します。

精巣捻転の症状

激しい痛みが精巣に突然起こります。その後すぐに腫れが起きます。痛みは腹部から発しているように感じられ、吐き気と嘔吐を伴います。ときに発熱がみられます。頻尿になることもあります。ときに痛みが断続的に生じ、自然に消失することもありますが、一般には遅れて再発します。

精巣捻転の診断

  • 医師による評価

  • 超音波検査

医師は症状や身体診察所見に基づいて精巣捻転と診断します。また、超音波検査などの検査を実施して診断する場合もあります。

精巣捻転の治療

  • 精索のねじれの解除(通常は手術による)

  • 捻転の再発を予防するための手術

精巣捻転は、精索のねじれを早急に解消しなければ精巣が壊死してしまうため、緊急事態です。まずは手術を行わずに陰嚢内の精巣を回転させ、ねじれをとる方法が試みられます。この方法が成功すれば、手術は後に改めて実施されます。しかし、この方法はうまくいかないことが多く、その場合は精索のねじれを戻す緊急手術が必要になります。緊急手術でも後で行われる手術でも、将来再びねじれが生じないように、泌尿器科医は手術中に両方の精巣を固定する処置を行います。

quizzes_lightbulb_red
医学知識をチェックTake a Quiz!
ANDROID iOS
ANDROID iOS
ANDROID iOS