鉄分欠乏性貧血

レビュー/改訂 修正済み 2024年 10月
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鉄欠乏性貧血とはどのような病気ですか?

鉄欠乏症は、体の中の鉄が少なすぎる状態です。鉄は赤血球の中にあります。

貧血は、血液の中の細胞が少ない状態です。特に、赤血球が十分にない状態のことをさします。

赤血球の中には全身に酸素を運んでいるヘモグロビンという物質がありますが、体がこれをつくるためには鉄が必要です。

ヘモグロビンをつくるのに十分な鉄が体の中にないと、体がつくる赤血球が少なくなりすぎてしまいます。そして、つくられる赤血球の大きさは普通よりも小さくなります。

  • 鉄欠乏性貧血は、最もよくある種類の貧血です。

  • 顔色が青白くなり、力が出ず、息切れすることがあります。

  • 鉄が減少する最も多い原因は出血です。

  • 医師は血液検査で鉄の量をはかります。

  • 医師は鉄の錠剤を与えたり、まれですが静脈から鉄を注射することにより、鉄欠乏性貧血を治療します。

鉄欠乏性貧血の原因は何ですか?

鉄欠乏性貧血の最も多い原因は次のとおりです。

  • 出血

  • 体が成長しているときに必要な鉄の量が増える

毎日の食事に必要な鉄の量はわずかです。これは、体が古くなった赤血球の鉄を再利用して新しい赤血球をつくるためです。しかし、出血すると体の鉄が失われます。鉄の減少と鉄欠乏性貧血の最も多い原因は出血です。出血の最も多い原因は、次のように性別と年齢によってちがいます。

  • 若い女性の場合、重い月経(月経出血が多い)

  • 男性と高齢の女性の場合、消化管からの出血(胃や腸からの出血)

  • 高齢の女性の場合、子宮からの出血

妊娠しているときや小さな子どもの頃などの成長期には、体に余分な鉄が必要になります。こうした時期に鉄欠乏症にならないようにするには、牛肉、鶏肉、魚などの鉄分の豊富な食べものを食べる必要があります。

鉄欠乏性貧血にはどのような症状がありますか?

次のような症状が、普通は少しずつひどくなっていきます。

  • 体に力が入らず、疲れを感じる

  • 顔色が青白くなる

  • 鉄分がとても少ない場合には、異食症の症状が出る(氷、土、絵具、チョークなど、食べものではないものを食べたがる)

医師はどのようにして、私が鉄欠乏性貧血かどうかを判断しますか?

医師は血液検査をして、赤血球の数が減っていないか(貧血)確認し、鉄の量をはかります。

医師は鉄欠乏性貧血をどのように治療しますか?

医師は次のことをします。

  • 出血を引き起こしている病気を治療する

  • 食事に鉄分の豊富な食べものが十分含まれるようにする

  • 鉄の錠剤(または子どもには液剤)を処方する

ごくまれに医師が鉄を静脈から注射しますが、普通これは必要にはなりません。

鉄による貧血の治療の効果が出るには、たいてい3~6週間かかります。ただし、失われた鉄をすべておぎなうために、普通は約6カ月間続けて鉄を飲みます。

鉄の錠剤や液剤は、次のように飲んだ場合に最もよく効きます。

  • 朝の食事をする前に飲む

  • オレンジジュースまたはビタミンCの錠剤といっしょに飲む

医師は、血液検査をして、十分な量の鉄がとれていることを確認します。

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