くも膜下出血

レビュー/改訂 修正済み 2025年 8月
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くも膜下出血とはどのような病気ですか?

くも膜下出血とは、脳のまわりの空間で起きた出血のことです。緊急で治療をしなければ、命を失ったり、脳にいつまでも残る傷ができたりする可能性があります。

  • くも膜下出血は、脳の血管が破裂すると起こります。

  • 突然ひどい頭痛がして、気を失うことがあります。

  • 医師は出血を止めるために手術をすることがあります。

くも膜下出血の症状がある人は、緊急で病院に行ってください。

破裂と破綻:出血性脳卒中の原因

脳の血管が弱いもしくは異常な場合、または、尋常でない圧力がかかった場合に、出血性脳卒中が起こることがあります。出血性脳卒中には、脳内出血のように脳の中で出血が起こる場合と、くも膜下出血のように脳を覆っている組織の内側の層と中間の層との間(くも膜下腔)で出血が起こる場合とがあります。

くも膜下出血の原因は何ですか?

くも膜下出血は頭のけが(たとえば、自動車事故)が原因で起こることがあります。

くも膜下出血がけがで引き起こされたのではない場合は、普通は脳の動脈瘤が破裂することが原因です。

動脈瘤とは、血管の壁の弱くなったところにできる血管のこぶです。普通、そうした動脈瘤は生まれつきあります。ときには、長年続いた高血圧が原因で動脈瘤ができることもあります。脳には複数の動脈瘤がある場合があります。

くも膜下出血にはどのような症状がありますか?

動脈瘤が破裂すると、普通は次のような症状が現われます。

  • 思ってもみないときに突然、激しい頭痛がする(雷鳴頭痛と言いわれることがあります)

  • 気を失う

  • 頭が混乱する

くも膜下出血が起きた人の約半数は、病院に着く前に死亡します。昏睡状態のまま、意識がもどらない人もいます。目がさめている人も、頭が混乱して、眠たくなり、次の症状が現われることがあります。

  • 首のこわばり

  • 嘔吐とめまい

  • けいれん発作

完全に回復することもありますが、脳にダメージが残ることもあります。

その後、複数の動脈瘤がある場合には、それらの動脈瘤が破裂して、また出血が起こる可能性があります。

医師は、どのようにして私がくも膜下出血を起こしたと分かるのですか?

医師は普通、あなたの症状から、くも膜下出血を疑います。判断が正しいことを確認するために、すぐに次のような検査をして、脳に出血が起きているかどうかと、どこで出血が起きているのかを確かめます。

医師はくも膜下出血をどのように治療しますか?

医師は、出血の原因になる問題を治療します。あなたを病院や脳卒中センターに入院させ、そこで次のような治療が行われます。

  • 動かないように静かに休やすませる

  • 頭痛を軽くする薬を使う(アスピリンやイブプロフェンは、さらに出血を引き起こす可能性があるので使わない)

  • 血圧を適切な水準に保つための薬と水分

  • ときには、血管のけいれんとそれに続く虚血性脳卒中を予防する薬

  • ときには、医師が血液がもれている動脈瘤に小さな金属製のコイルを入れたり、そこをふさぐ手術をしたりします。

  • 動脈瘤が複数ある場合は、普通は後で出血しないように、それらの動脈瘤も治療します。

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