黒色腫

(悪性黒色腫)

レビュー/改訂 2023年 12月 | 修正済み 2024年 4月
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黒色腫とはどのような病気ですか?

黒色腫(メラノーマともいいます)は、皮膚がんの一種です。メラノサイトという皮膚の細胞から発生します。メラノサイトは、皮膚の色のもとになる茶色い物質をつくっています。そのため、黒色腫はふつう、黒っぽい色をしています。このがんは、ふつうの皮膚から発生することもあれば、ほくろから発生することもあります。

  • 黒色腫はたいてい、皮膚の日光にさらされた部分に新しくできた、黒っぽい色の小さなできものとして始まります。

  • 黒色腫はまた、口の中など、日光が当たらない部分から発生することもあります。

  • このがんは、体のほかの部分に広がりやすく、そこで組織をこわし、患者さんが亡くなってしまうことが多いがんです。

  • 黒色腫を診断するために、医師は生検という、組織を小さく切り取って顕微鏡で調べる検査をします。

  • 黒色腫と診断された時期が十分に早ければ、ふつうは手術で治すことができます。

黒色腫は、ほかの皮膚がんほど多くはみられません。しかし、死亡する可能性がより高いがんです。

黒色腫になりやすいのは、どのような人ですか?

あなたが次のことに当てはまる場合、あなたは黒色腫になる可能性が高いです。

  • 長い期間にわたって日光にあたり、日焼けをしている

  • 日焼けマシーンを使っている

  • 家族の中に、黒色腫がある人や、形がちがうほくろがたくさんある人がいる

  • 皮膚の色がうすく、そばかすがある

  • 形や色がちがうほくろがたくさんある

  • 免疫の働きが悪い

黒色腫にはどのような症状がありますか?

黒色腫は、さまざまな見た目をしています。次のような場合があります。

  • 平らな茶色の斑で、ふちの部分がボロボロに見え、小さな黒い斑点がある

  • 盛り上がった茶色の部分に赤、白、黒、または青の斑点がある

  • かたい赤色、黒、または灰色のしこり

黒色腫は、皮膚の色が濃い人では、あまりみられません。皮膚の色が濃い人に黒色腫ができる場合は、たいてい、指の爪や足の爪の下か、手のひらや足のうらにあります。

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この写真しゃしんには、表在ひょうざい拡大かくだいかた黒色腫こくしょくしゅ不規則ふきそく境界きょうかいうつっています。

Image provided by Gregory L.Wells, MD.

黒色腫の症状は、次のような特徴がある皮膚のできものです。

  • 時間とともに大きくなる

  • 時間とともに色が濃くなる

  • 炎症を起こしている(赤くなって、腫れている)

  • まだらに見え、色が変わっていく

  • 出血しているか、上の皮膚が破れている

  • かゆみ、圧痛(さわると痛い)、または痛みがある

医師はどのようにして、私が黒色腫かどうかを判断しますか?

医師は生検(組織を小さく切り取って、顕微鏡で調べる検査)をします。

黒色腫のABCDE

黒色腫のABCDE 黒色腫の注意すべきサインは、「黒色腫のABCDE」と呼ばれることがあります。ABCDEとは次の略です。

  • Asymmetry(非対称性):皮膚のできものを半分に分けたとき、それぞれの形が同じではない

  • Border(境界):皮膚のできもののふちの部分がボロボロに見えるか、まわりの部分の皮膚と混じり合っている

  • Color(色):皮膚のできものの色が変わる。特に茶色、黒、赤色、白、青色、または、ほかのほくろとちがう色や、ほかのほくろより濃い色に変わる

  • Diameter(直径):皮膚のできものの幅が約6ミリメートルより大きい(えんぴつに付いている消しゴムより大きい)

  • Evolution(進化):皮膚のできものが、あなたが30才以上のときにできたか、最近になって大きくなったり変化したりした

医師は黒色腫をどのように治療しますか?

医師は黒色腫を手術で治療しますが、その手術では、皮膚のできたがんと、そのがんのまわりの皮膚をいくらか切り取ります。手術ができない場合は、医師は薬を使うか、極度の低温でがんを殺すか(凍結療法)、放射線治療をします。

もし黒色腫があなたの体のほかの部分に広がっている場合は、医師が次の治療をすることがあります。

  • がんの組織を取り除く手術

  • 化学療法

  • あなたの免疫の働きを助けてがんを殺させる薬

  • 放射線

  • 黒色腫のがん細胞を見つけて殺す薬

黒色腫はどうすれば予防できますか?

日光を浴びる量を少なくすることが、黒色腫の予防に役立つ可能性があります。

  • 日に当たらないようにする:外では日かげに座り、午前10時から午後4時までは日光を避けるよう気をつける

  • 日光浴をせず、日焼けマシーンを使わない

  • 長そでのシャツ、ズボン、つばの広いぼうしなど、日光から身を守れる服装にする

  • 紫外線防御指数(SPF)が30以上ある日焼け止めを使う(日焼け止めは2時間ごとに、また泳いだ後や汗をかいた後にも、多めの量で使うことが大切です)

あなたが次のことに当てはまる場合は、少なくとも年に1回、医師の診察を受けてください:

  • 過去に黒色腫にかかったことがある

  • ほくろが多くある

数週間たっても消えない皮膚のできものに変化があった場合は、医師の診察を受けてください

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