食道がん

(食道がん)

レビュー/改訂 修正済み 2025年 2月
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食道とは、のどと胃をつないでいる管のことです。

食道

食道がんとはどのような病気ですか?

がんは、細胞が体の中で際限なく増え続けていく病気です。細胞とは、体を作り上げている小さな部品のようなものです。臓器は、それぞれちがう種類の細胞でできていて、細胞は、それぞれ決まった役割をはたしています。ほぼすべての種類の細胞が、がんになる可能性があります。 

食道がんは、食道の内側の表面からできるがんです。

  • あなたがタバコを吸ったりお酒を飲んだりしている場合や、ヒトパピローマウイルス感染症にかかっている場合、一部の食道の病気がある場合は、あなたは食道がんになりやすいです。

  • 症状としては、ものが飲み込みにくい、体重が減る、痛みなどがあります。

  • がんが早いうちに見つかったのでなければ、手術や化学療法などの治療をしても、がんを完全に治すことはできませんが、それでも、苦しさを軽くすることができます。

食道がんの原因は何ですか?

もし次のことに当てはまるなら、あなたはほかの人より食道がんになる可能性が高いです。

  • タバコを吸ったり、お酒を飲んだりしている

  • ヒトパピローマウイルス感染症にかかっている

  • 頭や首のがんになったことがある

  • 食道の近くにできた別のがんを治療するために、食道に対する放射線療法を受けたことがある

  • 胃食道逆流症(GERDといわれます)という病気を何年も治療せずにいた

食道がんにはどのような症状がありますか?

すぐには症状に気づかないかもしれません。はじめのころに出る症状としては、次のものがあります。

  • がんが大きくなると、食道が狭くなるため、食べものを飲み込むのが難しくなる

  • 体重が減る

  • 胸の痛み(背中に感じることもあります)

後から出てくる症状としては、次のものがあります。

  • 飲みものや唾液が飲み込みづらい

  • 声がかすれる

  • 背骨の痛み

  • しゃっくり

  • 息切れ

最後には、がんによって食道がふさがれて、ものが飲み込めなくなり、口の中に唾液がたまるようになります。

医師はどのようにして、私が食道がんかどうかを判断しますか?

医師は症状から食道がんを疑います。確かめるために、医師は次のような検査をします。

  • 内視鏡検査(内視鏡という体の中を見るためのやわらかい管をのどから入れて、食道の中を見る検査)

  • 生検(組織の一部を取って、顕微鏡で調べる検査)

  • バリウムX線検査(あなたにバリウムを飲んでもらってから行うX線検査で、これにより医師は、消化管をくわしく見ることができます)

  • 首のCT検査または超音波検査

医師は食道がんをどのように治療しますか?

もしがんが小さければ、医師ががんを焼いたり、手術で切り取ったりすることで、完全に治せるかもしれません。

ほとんどの場合は食道がんを治すことはできないため、食道がんの治療は痛みや飲み込むのが難しいといった症状を軽くする助けとなります。次のような治療法があります。

  • 腫瘍を切り取る手術

  • 化学療法

  • 放射線療法

  • ステント(金属のあみ目でできたやわらかい管)を使って、食道がふさがらないようにする

  • がんをレーザーで焼いて、出入り口を広くする

十分に栄養をとることが大切です。あなたが液体を飲み込める場合は、特別な液体の栄養剤を飲んでもらいます。飲み込めない場合は、腹部に通したチューブから、体に栄養を入れる必要があるかもしれません。

食道がんになると、こわくなったり、不安になったりするかもしれません。医師は、あなたが症状や自分の感情に対処するための手助けや、リビングウィルを作るなど、人生の最後の時期の計画を立てるための手助けをしてくれます。

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